1970年~1980年代を中心に、大衆車をベースにしたスタイリッシュなクーペなどで人気を集めたのが「スペシャルティカー」。
バブル経済の崩壊とともにそういったクルマたちは消えていってしまったのだが、現在の日本で「スペシャルティ」と呼ぶに足りるクルマはあるのか?
と言っても、時代が変われば、ものの定義だって変わるものだ。スペシャルティカーだって、たとえばデザイン以外にも、実用性やコストを無視したクルマがウケるのか(売れるのか)と言えば、それはやはり疑問だ。
そこで、ベストカーが「今ならこれが条件になるのでは?」と考えてみたのが下の10カ条。この条件からなる、「次世代スペシャルティ」の期待値の高いクルマたちを紹介してみたい。
■現代スペシャルティカー新10カ条
其の一. スタイリッシュなデザインであること
其の二. カジュアルな雰囲気を持っていること
其の三. クルマ好き以外の支持を集めそうなこと
其の四. 専用設計ではなく、コスパにも優れていること
其の五. だから頑張れば手が届く価格に収まっていること
其の六. ボディタイプに決まったルールはないこと
其の七. 平均レベル以上の走行性能を持っていること
其の八. ただし「速さ」にはこだわっていないこと
其の九. どこか「遊び」のイメージが強いこと
其の十. 中古車でも人気が出そうなクルマであること
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※本稿は2019年9月のものです。画像は開発途中のものを含みます
文・写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年10月26日号
■トヨタ Tjクルーザー
●新しいカタチのアウトドアビークル
2020年春登場。バンとSUVを融合させたようなボクシーなデザインが話題を呼びそうな1台。パワーユニットは2Lのガソリンと1.8Lのハイブリッドと予想。
■日産 IMQ
●e-POWERターボで走るスポーツSUV
2021年前半登場。1.5Lターボエンジンを発電専用に使うe-POWERのSUVだが、クーペっぽいスタイルがスペシャルティ感を醸し出す。日産の新たな電動車戦略のキモとなるクルマだ。
■ホンダ ホンダe
●初めてのスペシャルティ感覚を備えたEV
2020年春登場。EVでありながらスポーティさを強調したクルマで、単なるコミューターでないところが魅力的。
■スバル アドレナリン
●スバル初のクーペタイプSUV
2021年後半登場。「アドレナリン」というのはコンセプトカーの車名だが、スバル初のクーペSUVとして人気を呼びそう。XVをさらにスタイリッシュにしたデザインはスペシャルティカーにふさわしい。
■日産 IMx
●日産のコアモデルとなる2モーターSUV
2021年秋登場。前後2モーターでハイパワーを発揮するスポーツピュアEV。このシステムが日産電動車のこれからの中心となっていく!
■三菱 eエボリューション
●新時代のランエボはスペシャルティ感覚
2020年冬登場。いわばEV版ランエボともいうべきスポーティなクルマだが、スペシャルティ感覚も期待できる1台。前後2モーター制御による4WDシステム「S-AWC」の進化版を搭載。
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