輸入車のなかでも根強い人気を誇るメルセデスベンツやボルボ。「でも輸入車なんて高嶺の花なぁ…(しかも増税だし)」なって考えているあなたにオススメしたいのが、「高年式」の輸入中古車だ。
ここでは、ベンツ・ボルボ認定中古車店への直撃取材を中心に、憧れの一台をお得に手にする方法を伝授! BMW、VWなど、狙い目のクルマたちもご紹介!!!
●【画像ギャラリー】ボルボ、ベンツ以外にも!オススメの輸入中古車たちをギャラリーでチェック!
※本稿は2019年9月のものです。記事中の表記は、※1:初年登録から4年間 ※2:初年度月登録から適用 ※3:納車日より適用 ※4:初回車検まで有効 を表します。在庫と価格はすべて取材時のものです。価格は消費税8%を含みます
文:大音 安弘/写真:ベストカー編集部/取材協力:ヤナセブランドスクエア横浜、ボルボセレクト東名横浜
初出:『ベストカー』 2019年10月26日号
■まずは輸入車の中古市場状況を知る。お得に買う方法、メリットはこれ!
今回、ターゲットにするのは、初年度登録から1年以内を目安とした輸入中古車だ。見た目は内外装ともに新車同様。走行距離は、数千km以下。なかには数十kmなんてクルマまである。しかも価格は、ぐっと身近となる。
ほんの一例だが、50km走行のVWゴルフコンフォートラインテックED(灰色)は、248万円と新車価格差マイナス55万円。メルセデスベンツC180セダン(紺色)は、350万円と、その差はマイナス105万円まで拡大。
やはり高価なクルマほどお得感が強い。もちろん、新車でここまで値引くのは、不可能だろう。
当然、中古車なのですべて1点ものだが、調べてみると意外とさまざまな仕様が存在する。やはり人気グレードが中心となるが、運がよければ、スポーツモデルや上級モデルなどの希少車に出会うこともできるのだ。
またオプション装着車は、その分を価格に上乗せしているが、新車よりもぎゅっと圧縮されるので、かなりお得といえる。
車検が残っているクルマたちなので、短期間での納車も可能。欲しい時にすぐ手に入るのも嬉しいところだ。
■ボルボV40 D4 モメンタム(2019モデル・266万円)
●ディーラー直営の中古車店では車両の履歴も品質も明確
ただオススメする最大のメリットは、「新車保証の継承」にある。
近年、故障の少なくなった輸入車ではあるが、機械である以上、その可能性を消すことはできない。特に、先進機能に代表されるように高性能な部品も多く、場合によっては多額の修理費となることも……。
それが1年以内の中古車なら、保証の恩恵をより長く受けられるのである。
さて、気になるのは、これら登録1年以内の中古車の“出所”だろう。多くは新車ディーラーが、展示車や試乗車として使ったものを中古車として放出したもの。
このためディーラー直営の中古車店であることが多い。自社の管理車両なので、履歴も品質も明確。このほか新車を登録しただけの登録済み未使用車もある。
以前は、数多く見られたが、昨今は減少傾向にあり、マイナーチェンジやフルモデルチェンジのタイミングで発生するものが中心だ。
その一例が、従来型が最後のFRとなったBMW1シリーズで、展示車上がりや登録済み未使用車が今、まさに狙いめだ。
■メルセデスベンツ CLA220 4マチック クーペ(397万円)
●新車との価格差を見極める。中古車のメリットはあるか!?
一方で、注意すべきこともある。まず新車との価格差だ。価格の安いモデルや人気車など車種によっては、中古車のメリットが薄いものもある。それなら多少予算が増えても新車を自由に選んだほうが満足感は高いだろう。
また希望の車種に出会えても、しっかりと装備を確認する必要がある。これはグレードより標準及びオプションが異なるため。
自身のマストアイテムが、非装着のケースも考えられるのだ。さらに、延長保証制度(有償)など付帯サービスが、新車と一部異なることもあるので、担当者に疑問点をぶつけ、解消しておくことがマストとなる。
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