【新型フィット12月発表、発売は来年2月!!??】 新世界基準コンパクトが誕生する!

【新型フィット12月発表、発売は来年2月!!??】 新世界基準コンパクトが誕生する!

 2019年10月23日。正式発表を12月に控えたNEWフィットが、東京モーターショー2019のホンダブースで世界初公開された。

 通算4代目となる新型フィットは、歴代フィットが継承してきたMM(マンマキシマム・メカミニマム)思想はそのままに、グローバルで通用するコンパクトカーのスタンダードを目指して開発。

 燃費や室内の広さなどの数値では表せない「心地よい視界」「座り心地」「乗り心地」「使い心地」という、4つの「感性価値」を追求したという。

 明らかになった5タイプのフィット、モーターショーホンダブースの様子とともに紹介していきたい。

 東京モーターショーでホンダが公式に発表したところによると、新型フィットの発売は2020年2月。かつて販売台数トップを獲得したホンダの虎の子が、捲土重来を目指す。

【画像ギャラリー】東京モーターショーホンダブースの様子とともに! 新型フィットの画像をチェック!!!

※本稿は2019年10月のものです
文:ベストカー編集部/撮影:平野 学、中里慎一郎、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年11月26日号


■追求したのは4つの心地よさ

 パワーユニットは4気筒の1.3Lガソリンエンジンと、1.5L+2モーターのハイブリッドの2種類で、これまで「i-MMD」と呼んでいた2モーターハイブリッドは、新たに「e:HEV」(イーエイチイーブイ)の名称が付けられた。

 エンジンは主に発電用に使われ、メインの駆動は電気モーターがまかない、高速走行などエンジン駆動のほうが燃費効率のいい場面ではエンジンで走るというフレキシブルなパワーユニットだ。

 1.5Lエンジンと組み合わせるのはインサイトと同じだから、コンパクトなボディのフィットには余裕たっぷりだろう。当然燃費も期待できる。

 新型フィットは5つのタイプを揃えているのも注目ポイント。BASIC(ベーシック)、HOME(ホーム)、NESS(ネス)、LUXE(リュクス)とSUVVタイプのCROSSTAR(クロスター)の5つ。

プレスカンファレンスで勢揃いした5つのフィット。左から「HOME」「CROSSTAR」「LUXE」「NESS」「BASIC」となる

 それぞれの特徴は下記の説明をご覧いただきたいが、幅広いユーザーの好みに対応したラインナップを構築している。

 さて、新型フィットが標榜する「感性価値」とはどんなものなのかだが、具体的には「数値で表せない4つの心地よさ」を挙げている。

 (1)心地よい視界、(2)座り心地、(3)乗り心地、(4)使い心地の4つで、こう並べると、いずれもあたりまえの項目に思いそうだが、それだけコンパクトカーとしての基本性能を大事にしているということだ。

 たとえば(1)の「心地よい視界」のために、フロントピラーの断面構造を改良して従来よりも細いピラーを実現。また、インパネを水平、直線基調のデザインとして広い視界を確保している。

 また、(2)の「座り心地」では、シートの内部構造を全面的に見直し、上級セダンへの搭載も見据えた新開発シートを採用。座面の厚みをたっぷりと取ってやわらかな座り心地を実現するなど、地味ながらもユーザーのためになるクルマ作りを徹底しているというわけだ。

 5つあるバリエーションのなかで最も注目を集めそうなのがSUVタイプの「クロスター」。細かいスペックは未発表だが、写真を見る限り、ただそれらしいデザインにしているだけでなく車高もアップさせて、SUVとしての機能もしっかり押さえている印象となっている。

 全体的に「優しい印象」を与えるエクステリアデザインに、視界のよさと使いやすさを追求したインテリア。ホンダ独自のセンタータンクレイアウトはもちろん健在で、室内の広さと豊富なシートアレンジを踏襲。

 年内に発表となるトヨタヤリス(現ヴィッツ)との戦いは、熾烈なものとなりそうだ。12月に発表、発売は来年2月の予定。

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