対策2「超音波発生器を使う」
ここ数年、車の動物侵入対策で注目されているのが、超音波発生器だ。
この超音波発生器が有効な理由は、人間にはない動物の体のつくりにある。例えば猫の場合、人間が14k~20kヘルツ(Hz)程度の音までしか聞き取れないのに対して、猫は100kヘルツ程度の周波数まで聞こえる。
つまり、20k~100kヘルツの音は、人間が聞きとれず、猫は聞き取ることができる。その周波数の音(超音波)を大きな音で流すことで、嫌がって近づかないようにするのが、超音波発生器だ。
ただし機種によっては、耳がいい人には聞こえてしまうということもある。超音波発生器の周波数の下限が18kヘルツの機種の場合、いわゆるモスキート音が、人によっては聞こえてしまう。
せっかく購入しても、モスキート音が聞こえるようでは、他人に迷惑をかけてしまうので、購入時は注意が必要だ。
少し値段が高め(10,000円程度)の機種であれば、高い周波数帯の音を発生させることができるので、検討してみてほしい。
ちなみに、動作条件は機種によって多少異なるが、イグニッションをOFFにしてから一定時間経過すると起動し、定期的に動作を繰り返すというのが一般的な機能だ。
クルマを長期間使わない場合は、バッテリー負荷の軽減のため、次にクルマを使う時まで機能をオフにする等が望ましい。
さらには、超音波発生器は、エンジンフードへの侵入対策だけでなく、自宅の庭への侵入も防げるところもポイントだ。小動物によって、庭に糞をされて困っている等、そういった現象もあるならば、超音波発生器の使用はおすすめだ。
まとめ
他にも、クラクションを鳴らす、もしくは、ドアを強めに閉める、木酢液、コーヒーの出がらしなどを、車の周りにまいておくという方法もある。
ただし、これらの方法は一時期には来なくなっても、その匂いがなくなるとまたやってくるということもあるので注意が必要だ。
動物がエンジンルームに入り込むのは冬だけではない。JAFによると、エンジンルームへの動物の侵入による要請は、1年を通してあるが、寒い冬は特に注意が必要。
悲惨な事故を防ぐため、駐車場付近で猫をよく見かけるようであれば、ボンネットを叩くだけでなく、ボンネットを開けて確認することも必要かもしれない。
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