■トヨタ アルファード/ヴェルファイア(2014年登場)
●このクルマのポイント
アルファードとヴェルファイアは、基本部分を共通化したLサイズミニバンの姉妹車だ。全長が約5mのボディにより、3列の各シートとも頭上と足元の空間が広い。内装は豪華で乗り心地も快適だ。
ただし3列目は、床と座面の間隔が足りず、足を前方へ投げ出す座り方になる。視線の高い大柄なボディだから、左側面の死角も大きい。それでも販売は好調だ。
売れ筋価格帯は400万~500万円だが、2019年度上半期における両姉妹車の登録台数を合計すると、アクアと同等になる。
・価格:343万8600~764万1700円(アルファード)
・JC08モード燃費:19.4km/L(ハイブリッドX)
・エンジンラインナップ:2.5L/3.5L/2.5LHV
●値引き目標:29万円
■日産 セレナ(2016年登場)
●このクルマのポイント
3列目席にスライド機能を備えた仕様は、標準ボディが5ナンバーサイズに収まるミニバンでは、居住空間が最も広い。シートアレンジも多彩で、上半分だけ開くリアゲートにより荷物も収納しやすい。
プラットフォームは先代型と共通で床が高く、乗降性はよくない。さらに高重心になって操舵感も鈍い。
ミニバン特有の欠点も散見されるが、外観デザインにも車内の広さが強調され、ミニバンらしさは濃厚だ。e-POWERや運転支援機能のプロパイロットも採用されて人気は高い。
・価格:257万6200~372万5700円
・JC08モード燃費:26.2km/L(e-POWER X)
・エンジンラインナップ:2L HV/1.2L HV
●値引き目標:28万円
■トヨタ プリウスα(2011年登場)
●このクルマのポイント
先代プリウスをベースに開発されたワゴンで、3列シートの7人乗りも選べる。
3列目はジェイドの次に狭く、大人が多人数乗車する場合、2列目を前方にスライドさせて3列目の足元空間を確保する必要がある。多人数乗車の移動距離は、片道20分までだ。
4名で乗車する時は、後席の足元を広げられて快適だが、発売から8年以上を経過した。現行プリウスをベースに、新型αを開発してほしい。
・価格:261万2500~352万9900円
・JC08モード燃費:26.2km/L
・エンジンラインナップ:1.8L HV
●値引き目標:23万円
■ハイエースワゴン(2004年登場)
●このクルマのポイント
ハイエースはワンボックスボディの商用車だ。前席はエンジンの上に配置され、ボンネット部分を省いて荷室を広げた。
ワゴンも選べるが、4列のシートを装着して乗車定員は10名だ。車内はマイクロバス的な作りで基本的にはビジネス向けになる。
それでも4列目を畳んで「6名乗車+荷物」の用途に対応するなど、実用性も高い。多人数で頻繁に長距離を移動するユーザーに適する。
・価格:286万6600~398万3100円
・JC08モード燃費:9.7km/L(DX)
・エンジンラインナップ:2.7L
●値引き目標:26万円
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