【シエンタ、アルファード、セレナ…】 快適&便利!! 最新国産3列シートミニバン 14選

 家族が増えたら3列シートを備えるミニバンはとっても便利。多人数が乗車できて、荷物も多く積めて実用性も高い! そこで今回は自動車評論家 渡辺陽一郎氏とともに、3列シートを備えた最新の人気国産ミニバン全14モデルをご紹介! 「オススメモデル」や各モデル「ウリのポイント」、「値引き見込額」まで解説!!!

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※本稿は2019年11月のものです。また本企画の値引き目標額は流通ジャーナリスト遠藤 徹氏調べによるものとなります
文:渡辺陽一郎/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年12月10日号


■今、オススメのミニバンはどれか?

 最も推奨されるミニバンは、標準ボディが5ナンバー車となるミドルサイズだ。運転のしやすさと車内の広さを両立させている。特にセレナは3列目が最も広く、シートアレンジも多彩で、ミニバンの機能を充実させた。

 ヴォクシー系3姉妹車は内装が上質で、3列目にも快適に座れる。シートアレンジも簡単で、トヨタらしいキメ細かな作りが魅力だ。

 ステップワゴンは、ハイブリッドを含めて、低床設計に基づくホンダらしい走りのよさに特徴がある。これらのミドルサイズミニバンは、ファミリー向けとあって、突出した個性を抑えて機能のバランスを高めた。

 一方、3ナンバー車は個性が強い。アルファード/ヴェルファイアは、内外装から乗り心地まで、上質感を徹底追求した。デリカD:5は、優れた走破力とディーゼルの搭載でSUVの価値を与え、3列目を含めて居住性も快適だ。

 オデッセイは低床設計で走行安定性が優れ、居住性もいい。特に3列目席の座り心地は、アルファード/ヴェルファイアを上回る。

 以上のようなミニバンの実力は、実際に使わないとわからない。買う時は候補車種を挙げて、できれば家族全員で入念に試乗したい。

■トヨタ シエンタ(2015年登場)

●このクルマのポイント

 1.5Lエンジンを搭載するコンパクトなミニバンだ。全高は1700mm以下だが、薄型燃料タンクの採用で3列目シートの床が低い。膝の持ち上がる窮屈な姿勢になりにくく、コンパクトでも大人6名の乗車を可能にした。

 メーターを高い位置に配置したインパネは、視認性がいい半面、小柄なドライバーは圧迫感を抱く。側方や後方の視界もあまりよくないが、ボディが小さいから運転はしやすい。人気も高く、今年の8月と9月には小型/普通車の販売1位になった。

曲線を使った柔らかな印象を与える内装デザイン。今年9月のマイチェンでは内装の意匠変更はないが、2列シート車が設定された

・価格:180万9500~257万9500円
・JC08モード燃費:28.8km/L(ハイブリッド)
・エンジンラインナップ:1.5L/1.5L HV

●値引き目標:21万円

■トヨタ ノア/ヴォクシー/エスクァイア(2014年登場)

●このクルマのポイント

 ミニバンの人気車で、3車とも基本部分を共通化した姉妹車になる。エスクァイアは、ヴォクシー&ノアよりも内外装が少し上質で、装備も充実する。価格も少し高い。

 標準ボディは運転しやすい5ナンバー車だが、全高が1800mmを超えるから車内は広い。3列目は座面が少し短いが、腰の落ち込む姿勢にならず快適だ。

 レバー操作だけで跳ね上がり、簡単に格納できて自転車も積みやすい。床が低めで乗降性もいい。乗り心地は少し硬いが、安全装備も充実して選ぶ価値を高めた。

ノア/ヴォクシー/エスクァイアは3姉妹車。ノアとヴォクシーには少しスポーティな外観のモデルも設定される。写真はノア

・価格:255万6400~334万7300円(ヴォクシー)
・JC08モード燃費:23.8km/L(ハイブリッド)
・エンジンラインナップ:2L/1.8L HV

●値引き目標:27万円

■トヨタ アルファード/ヴェルファイア(2014年登場)

●このクルマのポイント

 アルファードとヴェルファイアは、基本部分を共通化したLサイズミニバンの姉妹車だ。全長が約5mのボディにより、3列の各シートとも頭上と足元の空間が広い。内装は豪華で乗り心地も快適だ。

 ただし3列目は、床と座面の間隔が足りず、足を前方へ投げ出す座り方になる。視線の高い大柄なボディだから、左側面の死角も大きい。それでも販売は好調だ。

 売れ筋価格帯は400万~500万円だが、2019年度上半期における両姉妹車の登録台数を合計すると、アクアと同等になる。

写真はアルファードよりも精悍なイメージの外観が与えられているヴェルファイア。メッキパーツを多用し、見た目はギラギラした印象

・価格:343万8600~764万1700円(アルファード)
・JC08モード燃費:19.4km/L(ハイブリッドX)
・エンジンラインナップ:2.5L/3.5L/2.5LHV

●値引き目標:29万円

■日産 セレナ(2016年登場)

●このクルマのポイント

 3列目席にスライド機能を備えた仕様は、標準ボディが5ナンバーサイズに収まるミニバンでは、居住空間が最も広い。シートアレンジも多彩で、上半分だけ開くリアゲートにより荷物も収納しやすい。

 プラットフォームは先代型と共通で床が高く、乗降性はよくない。さらに高重心になって操舵感も鈍い。

 ミニバン特有の欠点も散見されるが、外観デザインにも車内の広さが強調され、ミニバンらしさは濃厚だ。e-POWERや運転支援機能のプロパイロットも採用されて人気は高い。

スライド機能を採用するため2列目と3列目のシートはゆったり座れるのもセレナの特徴。室内の広さはクラスナンバー1を誇る

・価格:257万6200~372万5700円
・JC08モード燃費:26.2km/L(e-POWER X)
・エンジンラインナップ:2L HV/1.2L HV

●値引き目標:28万円

■トヨタ プリウスα(2011年登場)

●このクルマのポイント

 先代プリウスをベースに開発されたワゴンで、3列シートの7人乗りも選べる。

 3列目はジェイドの次に狭く、大人が多人数乗車する場合、2列目を前方にスライドさせて3列目の足元空間を確保する必要がある。多人数乗車の移動距離は、片道20分までだ。

 4名で乗車する時は、後席の足元を広げられて快適だが、発売から8年以上を経過した。現行プリウスをベースに、新型αを開発してほしい。

・価格:261万2500~352万9900円
・JC08モード燃費:26.2km/L
・エンジンラインナップ:1.8L HV

●値引き目標:23万円

■ハイエースワゴン(2004年登場)

●このクルマのポイント

 ハイエースはワンボックスボディの商用車だ。前席はエンジンの上に配置され、ボンネット部分を省いて荷室を広げた。

 ワゴンも選べるが、4列のシートを装着して乗車定員は10名だ。車内はマイクロバス的な作りで基本的にはビジネス向けになる。

 それでも4列目を畳んで「6名乗車+荷物」の用途に対応するなど、実用性も高い。多人数で頻繁に長距離を移動するユーザーに適する。

・価格:286万6600~398万3100円
・JC08モード燃費:9.7km/L(DX)
・エンジンラインナップ:2.7L

●値引き目標:26万円

■日産 NV200バネット(2009年登場)

●このクルマのポイント

 NV200バネットは、エンジンをボンネットの内部に収めて前輪を駆動するミニバンスタイルの商用車。ワゴンも用意され、2列席と3列席仕様がある。

 後者の3列目は、膝先空間が狭めだが、床と座面の間隔は相応に確保した。多人数で乗ってもさほど窮屈ではない。

 1.6Lエンジンはパワー不足でノイズも大きく、一般的な用途ではセレナを推奨するが、シンプルな内装はツールとして使いやすい。

・価格:197万3400~208万3400円
・JC08モード燃費:13.2km/L(16Ⅹ-2R)
・エンジンラインナップ:1.6L

●値引き目標:24万円

■日産 NV350キャラバン(2012年登場)

●このクルマのポイント

 ハイエースのライバルとなるワンボックスボディの商用車で、エンジンは前席の下に搭載して後輪を駆動する。ワゴンは4列のシートを備えて乗車定員は10名だ。

 ワゴンでも車両の性格はマイクロバスに近く、シート形状が10名分に分割されている。多人数で乗る時は快適だ。またワゴンのエンジンは、直列4気筒2.5Lガソリンのみ。ディーゼルも設定するとメリットが高まる。

・価格:263万4500~335万4100円
・JC08モード燃費:9.1km/L(DX)
・エンジンラインナップ:2.5L

●値引き目標:27万円

■日産 エルグランド(2010年登場)

●このクルマのポイント

 背の高いLサイズミニバンでありながら、価値観がセダン風で、運転席に座ると独特の囲まれ感がある。重心が高いわりに操舵感は素直だ。2.5Lエンジンは実用回転域の駆動力を高めた。

 居住性は1/2列目シートは快適だが、3列目はLサイズミニバンなのに膝が持ち上がる。荷室の高さも不足しており「大勢乗せてたくさん積む」ミニバンの機能に不満がある。4名乗車に適する。

・価格:338万300~605万2200円
・JC08モード燃費:10.8km/L(250XG)
・エンジンラインナップ:2.5L/3.5L

●値引き目標:31万円

■ホンダ オデッセイ(2013年登場)

●このクルマのポイント

 アルファードなどと同様のフラットフロア構造によるハイルーフミニバンだが、オデッセイは床を低く抑えた。

 そのために2WDの全高は、フラットフロアミニバンでは唯一1700mmを下回る。低重心で走行安定性もいい。

 3列目席は床と座面の間隔が充分に保たれ、多人数乗車時の快適性はアルファード/ヴェルファイアよりも優れる。しかし外観が貧弱で販売力も弱く、売れゆきは低迷気味。

・価格:303万5186~422万6852円
・JC08モード燃費:26.0km/L(ハイブリッドホンダセンシング)
・エンジンラインナップ:2.4L/2L HV

●値引き目標:29万円

■ホンダ フリード(2016年登場)

●このクルマのポイント

 全長が4300mm以下に収まるコンパクトミニバンだが、2列目シートは両側にアームレストを備えたセパレートタイプが基本だ。

 床の高さはステップワゴンと同等だが、全高はフリードが100mm以上低く、室内高が不足している。特に3列目は床と座面の間隔が足りず、膝の持ち上がる姿勢になる。

 3列目を左右に跳ね上げると、広い荷室になって自転車も積みやすい。先ごろの改良で、SUV風の外装パーツを装着したクロスターも追加され、選ぶ価値を高めた。

フリードは今年8月のマイナーチェンジで、クロスオーバースタイルの新グレード「クロスター」を追加。ラインナップが充実した

・価格:199万7600~301万8400円
・JC08モード燃費:28.0km/L(ハイブリッドGホンダセンシング)
・エンジンラインナップ:1.5L/1.5L HV

●値引き目標:19万円

■三菱 デリカD:5(2007年登場)

●このクルマのポイント

 プラットフォームはアウトランダーと共通で、最低地上高も185mmの余裕がある。4WDにはロックモードも備わり、悪路走破力はSUV並みだ。

 国産ミニバンで唯一のクリーンディーゼルターボは、実用域の駆動力が高い。

 また全長が4800mm以下のミニバンでは、3列目の足元空間が最も広く、多人数乗車も快適だ。

 その半面、乗降性は悪く、シートアレンジの操作にも体力を要する欠点もあるが、ほかのミニバンでは得られないメカニズムが豊富に備わっている。

今年2月にディーゼル車のデザインが一新されたデリカD:5。エアロパーツでスポーティな外観に仕上げた「アーバンギア」も設定

・価格:249万4800~429万4400円
・JC08モード燃費:13.6km/L(M)
・エンジンラインナップ:2L/2.4L/2.3Lディーゼルターボ

●値引き目標:28万円

■ホンダ ステップワゴン(2015年登場)

●このクルマのポイント

 背の高いミドルサイズミニバンで床が低い。乗降性が優れ、低重心だから安定性もいい。

 エンジンは1.5Lターボと2Lハイブリッドで、後者はオデッセイと同様のユニットだ。モーター駆動が中心で加速が滑らかに感じる。

 居住性では3列目席の座面が短く、座り心地も悪い。1/2列目は快適。リアゲートには横開きのサブドアが備わり、狭い場所でも開閉できる。乗員の乗り降りにも使える。

・価格:250万1400~362万5600円
・JC08モード燃費:25.0km/L(スパーダハイブリッド)
・エンジンラインナップ:1.5Lターボ/2L HV

●値引き目標:29万円

■ホンダ ジェイド(2015年登場)

●このクルマのポイント

 ミニバンというより、3ナンバーサイズの5ドアハッチバックだ。

 発売当初は3列シートの6人乗りのみを用意したが、3列目シートが極端に窮屈で、2列目も座面が短い。満足に座れるのは1列目のみで、売れゆきは低迷した。

 そこで2列シートの5人乗りを追加した。今は5人乗りのスポーティなRSが人気だ。ミニバンとしては中途半端だが、5人乗りなら後席も快適で走りも楽しめる。

・価格:244万3100~314万6000円
・JC08モード燃費:24.2km/L(ハイブリッドホンダセンシング)
・エンジンラインナップ:1.5Lターボ/1.5L HV

●値引き目標:28万円

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