車両盗難を防ぐには
自動車盗難対策としては、まずハンドルロックやペダルロック、タイヤロックが挙げられるが、ハンドルロックはハンドルを切れば外れてしまうし、ペダルロック、タイヤロックにしてもよほど厳重なものではないかぎり、時間稼ぎにしかならないといわれている。とはいえ、外から見られるので抑止力にはなるだろう。
リレーアタックやCANインベーダー、ゲームボーイといった盗難手口から愛車を守るには、高価だが、社外製のゴルゴ、パンテーラ、アルゴスD1、クリフォードといったカーセキュリティシステムを取り付けるのが安心だ。
ちなみにリレーアタックはスマートキーから常時出ている微弱な電波を特殊な機器で増幅してドアロックを解除しエンジンを始動させる盗難手法。CANインベーダーは「CAN信号」と呼ばれるクルマの配線を活用して車両システムに侵入し、キーロックの解錠やエンジンが始動できる。最新の盗難手法はゲームボーイ。ドアハンドルなどのクルマから発する信号を解析してカギの情報をゲームボーイに似た形状の機械にメモリすればドアを開けてエンジンがかけられる。
そのほか、衛星利用測位システム(GPS)、エアタグ(音が鳴らないように改良する必要あり)、ナンバープレート盗難防止ネジを取り付けることも効果的だ。
いずれにしてもいまの日本は自動車盗難天国といわれても否定できない状況。警察庁の発表によると令和6年における自動車盗などの重要窃盗犯の検挙率は55.7%。日本損害保険協会の調べによると、盗難車が発見される確率は約24%、実際に手元に戻ってくる確率は約19%と低く、多くの被害者は愛車を取り戻すことができていない。
自動車窃盗は最大「10年以下の懲役」または「50万円以下の罰金」になっているが、現行では万引き罪も自動車窃盗罪も同じ枠組みで窃盗罪が適用される。これだけ社会問題になっているのだから、自動車窃盗犯の量刑をもっと重くするよう厳罰化を望む!
【画像ギャラリー】リレーアタックからCANインベーダー、ゲームボーイと年々巧妙化していく盗難手法とは(6枚)画像ギャラリー






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