日産デイズ/三菱eKシリーズが二冠達成!! なぜライバル車抑えて勝てたのか?  


■ライバルのマイナスポイントも受賞を助ける要因に

 さらにいえば、ほかの車種のマイナスポイントもあったと思う。N-WGNは2019年8月の発売直後に、電子制御パーキングブレーキの不具合が発見され、納期が大幅に伸びた。選考委員によっては、ユーザーが気持ちよく買えることも車両評価の対象に含めるため、得点を下げる結果になった。

 タントは先代型の欠点を解消して、安全装備と車内の使い勝手を進化させて運転支援機能も採用したが、デイズ/eKクロス&eKワゴンに比べるとインパクトが弱い。受賞するには、優れた商品であることが絶対条件だが、数年後に振り返った時にその車種の果たした役割が明確に思い出されることも大切だ。

 その意味で、デイズ/eKクロス&eKワゴンは、ライバル2車に先駆けて2019年3月に発売され、全車速追従型クルーズコントロールのプロパイロット(MIパイロット)を採用した。車間距離を自動制御できるクルーズコントロール自体は、2017年にホンダN-BOXが軽自動車で初採用したが、全車速追従型ではない。SOSコールも含めて、デイズ/eKクロス&eKワゴンは「先進技術をさらに進化させて普及を促した軽自動車」と記憶されるだろう。

 イヤーカーを受賞できるのは、どのようなクルマなのか。同じ軽自動車カテゴリーに属する実力の拮抗する3車種が出そろったことで、「受賞できる条件」が浮き彫りになった。

【画像ギャラリー】RJCとCOTYで栄えある賞を受賞した日産「デイズ」/三菱「eKクロス&eKワゴン」をチェック!