■ライズ ルーミー タンク…ダイハツのOEM供給車が連続ヒット!
ダイハツが開発、トヨタにOEM供給しているコンパクトハイトワゴン「ルーミー/タンク」と新型コンパクトSUV「ライズ」がともにヒット作となり、メーカーの収益を上げる原動力になっています。これに呼応するように、ダイハツブランドのオリジナルモデルである「トール」「ロッキー」のほうも好調に売れています。
ルーミー/タンクは2016年11月上旬に発売。以降、売れ行きは月販1万5000台規模で推移しており、ダイハツの工場ではフル生産を続けています。
2019年11月5日に発表、発売を開始したライズもしかりです。月販目標を4100台に設定したのに対して、1カ月後の受注台数はその8倍に当たる3万2000台に達しているのです。
ダイハツのオリジナルモデルも同様に目標を大幅に上回っています。
これまではトヨタブランドは販売力の強さで目標を達成していましたが、ダイハツブランドは販売力とブランドパワーが弱く売れゆきは伸び悩むケースがほとんどでした。しかし、この3モデルはトヨタ、ダイハツ両ブランドとも好調な販売推移と立ち上がりぶりとなっています。
■日産 新車販売2位奪還に向けて最後はホンダと決戦!?
日産は2022年に向けて、国内新車販売の2位奪還を目指す中期計画を進めています。現在日産は、年間新車販売台数でトヨタ、ホンダ、スズキ、ダイハツに次いで5位に甘んじています。そのポジションをかつての2位まで引き上げることは日産にとって悲願であるわけです。
日産が全国に展開している販売店舗数や営業人員は、ホンダとほぼ肩を並べています。スズキやダイハツをはるかに上回っているのです。
あとは遅れている商品ラインナップの整備ですが、日産の場合、今後3年間で2~3車種ずつの戦略ニューモデルを投入する必要があります。これを実現しないと2位奪還は難しいのが実情です。
主軸モデルであるノートをはじめエクストレイル、セレナ、デイズ/デイズルークスのほか、新規モデルを数車種投入しないと達成できない可能性があります。
ホンダに対してはコンパクトミニバン、コンパクトステーションワゴン、コンパクトセダン、ミディアムハッチバックなどの対抗モデルを日産は持っていません。当面、これらをカバーする必要がありそうです。
■ホンダ シビック、ジェイドは生産継続が難しい?
シビック、ジェイドの国内向け車両が販売不振で生産販売の継続が難しい状況です。
シビックは2020年1月10日発表、23日発売でマイナーチェンジして販売の回復を目指しますが、首都圏の販売店筋によると「グレード数が少ないうえに価格が高すぎて売りにくい。このままだと販売中止に追い込まれそうだ」と頭を抱えています。
ジェイドもしかりです。「両側スライドドアのほうがニーズは高く、買い手が極端に少なくなっています」と販売店では話しています。
シビックは北米やヨーロッパ、ジェイドは中国で、それぞれ好調な販売を続けており、グローバルでは収益の高いモデルとなっています。しかし日本だけが売れゆき不振の状況にあります。
■2020年秋にレクサスISがビッグマイナーチェンジ実施
トヨタのプレミアムブランド、レクサスのミディアムセダン、ISは2020年秋にビッグマイナーチェンジする予定です。このマイナーチェンジでは、内外装のデザイン変更、新グレードの設定、カラーバリエーションの再編などが行われる見込みです。
現行ISは2020年中盤には登場から7年が経過します。普通に考えればフルモデルチェンジの時期です。そのため今回はモデル一新が見送られたことも考えられます。
そして、これは将来的にISクラスのFR車が廃止になるのを見込んでのもので、そのためにISはビッグマイナーチェンジで対応するのではないかと、販売店筋で囁かれています。
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