2020年2月14日に発売されることが発表されたホンダ「新型フィット」。予約受注目標は3万台で、2019年末時点ですでに予約が1万台を超える人気ぶりとなっていた。
新型フィットはバリエーションが5つあり、「それぞれどう違うのか?」「納車にどれくらいかかるのか?」「いくらぐらい値引きが期待できるのか?」など気になることが山盛りだろう。
今回はそんな購入を考えている人が気になるポイントについて、多岐にわたるディーラーに情報網を持つ遠藤徹氏が取材。納期情報から賢い買い方まで、獲れたての最新情報をお届けする。
文/遠藤徹
写真/HONDA
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■5つのバリエーション展開で攻める新型
2月13日発表、14日発売のホンダ「新型フィット」が絶好調の滑り出しを見せている。2019年12月中旬に先行予約を開始している。
1月末現在の納期は1.3LガソリンNAが4月上旬、1.5Lハイブリッドは5月ゴールデンウイーク明け頃となっている。発売前の予約受注目標は3万台に設定しているが、どうやらこれは達成するのが濃厚となっている。
今回の新型フィットは「ライフスタイル セレクト」のバリエーション展開をしているのが大きな特徴。装備内容によって、「ベーシック」「ホーム」「ネス」「クロスター」「リュクス」の5つのライフスタイルバージョンから選べる仕組みとしている。
それぞれ1.3LNAガソリン、1.5Lハイブリッド、2WD、4WDを設定。ベーシックはシンプルで飾り気のない装備内容。それでも主要装備内容はホンダセンシング、LEDヘッドライト、前席用サイドエアバッグシステム、フルオートエアコン、電子制御パーキングブレーキ、オートブレーキホールド機能など必要最小限の装備を施している。
ホームは毎日の仕事・育児など生活の中でリラックスできるこだわりの空間で、質の高い暮らしを探求するためのタイプ。主要装備は、ベーシックの内容に加えて本革巻きステアリングホイール、コンビシート、シフトパッド、クロームメッキ・フロントグリルもールディングなど。
ネスは、毎日の通勤時間を気持ちのいいスタートに変える、フィットネスライフを与えるような装いを想定。主要装備はベーシックに加えて16インチアルミホイール、撥水ファブリックシート、ソフトパッドなど。
クロスターはSUVテイストの仕立てで週末を家で過ごすよりも、家族や親しい友人と出かけたくなる、エンジョイライフにしようとの狙いを込めている。主要装備はベーシックに加えて専用デザイン16インチアルミホイール、専用エクステリア、撥水ファブリックシート、ソフトパッド、ルーフレール(専用メーカーオプション)など。
リュクスは2人でゆったりとドライブをしたくなるような、優雅で心地よい時間と充実感のあるカーライフの実現が狙い。主要装備は、ベーシックに加えて専用デザイン16インチアルミホイール、本革シート、本革巻きステアリングホイール、ソフトパッド、プラチナ調クロームメッキ・フロントグリルモールディング、プラチナ調クロームメッキ・ドアミラー、プラチナ調クロームメッキ・ドアロアガーニッシュ、アームレスト付きセンターコンソールボックス+ワイヤレス充電器(メーカーオプション)など。
価格設定はベーシックが最も安く、ホーム以下装備の充実とともに高くなり、リュクスが最も上級の位置づけとなる。2020年1月末現在の受注構成を首都圏のケースで見るとホームが最も多くシリーズ全体の40%、次いでクロスター30%、残りが10%ずつといった割合となっている。
1.3LNAガソリンと1.5Lハイブリッドは、半分ずつの割合で売れている。現時点での購買層は、大半が歴代フィットユーザーで占められている。2020年2月14日の発売時には展示車、試乗車が全店舗に配置され、本格的な販売活動に入れば、他のホンダ車や他銘柄からの代替えを進むものと思われる。
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