■ライバルとの競合が吉。賢い新型フィットの交渉術
ライバルのトヨタ「ヤリス」がほぼ同じ時期に発売になり、先行予約もスタートしているわけだが、こちらとの競合も少しずつ目立つようになっている。3月いっぱいの受注分については残価設定クレジットで組むと1.9%の特別低金利で通常の3.5%よりも1.6ポイント引き下げている。
車両本体からの値引きは基本ゼロとしているが、こちらの低金利では通常よりも15万円ほど金利が安くなる計算であり、利用者は受注台数の60%以上となっている。
売れ筋のホーム 1.5Lハイブリッド(車両本体価格)に、有料色のプラチナホワイトパール、メーカーオプションナビ、ETC、ドライブレコーダー、ボディコーティング、サイドバイザー、フロアマットなど、45万円相当の付属品をつけて弾いて貰うと法定、法定外の諸費用を含めて合計290万円強となった。
初回答の値引きは5万円程度の提示が多い。これを5年60回払い、1.9%の残価設定クレジットで組むと最終支払金67万円強を残して、毎月4万円強の分割払いとなる。通常の3.5%だと3000円ほど高くなるので、15万円くらい金利分が安くなる。
ベストな新型フィットの購入作戦はヤリスを中心に、「ノート」「アクア」「マツダ2」のライバル車と扱うホンダカーズ店同士の競合を絡ませて攻めることにつきる。
ホンダカーズ店は比較的大型のメーカー資本店と、小規模な地場資本店がある。メーカー資本店のほうが値引き幅は大きいケースが多いので、こちらの店舗を可能な限り多く回り、同一車競合をさせると好条件が出る確率が高くなる。
現時点だとバックオーダーが多数あり、納期が4カ月後で強気の商売をしている。ただ、なかにはその需要を当て込んで先行発注分をプールしている店舗も多いので、これを狙えば1カ月以内でスピーディに手に入るケースもあるので試してみよう。
■販売店が明かす、気になる最新納期事情
●証言:首都圏ホンダカーズ営業担当者
2019年12月中旬から先行予約をスタートさせているが、絶好調の滑り出しとなっている。
フィットは4代目を迎え、大きな代替え母体があるので楽に売れる。今のところ先行予約段階ということもあり、大部分は歴代フィットの下取り車となっている。車両本体からの値引きはゼロを基本にしているが、残価設定クレジットの利用だと3月末まで実質年利は1.9%を設定、通常の3.5%よりも1.6ポイント引き下げているので、これが効いている。
受注台数60%以上のお客さんが利用している。1.5Lハイブリッドのほうが納期は長い。1.3Lガソリンは4月、ハイブリッドは5月となっている。正式に発売になれば、納期はさらに先送りになる見通しだ。
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