R32型からの第2世代 日産「スカイラインGT-R」やホンダ「NSX」、トヨタ「スープラ」のように、北米の25年ルールにより海外流出し、絶大な人気によって中古車が高騰するメジャーな国産スポーツカーはたくさんある。
その一方で、中古車特有の人気に左右され実力は備えているものの、中古車相場が安くなっているちょっとマイナー系国産スポーツカーも存在する。今回は名車と呼ばれる実力はあるにも関わらず、人気がイマイチなためお手頃価格で入手できる国産スポーツカーを5台紹介したい。
文/萩原文博
写真/TOYOTA、MAZDA、HONDA、MITSUBISHI
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■トヨタ セリカ(7代目、1999~2006年)
まず紹介するのは、約20年前の1999年に登場し、2006年まで販売された最終型のトヨタ「セリカ」。モーターショーで発表されたショーモデルさながらのアグレッシブなスタイリングそしてFF車ながら鋭いハンドリングが味わえるスーパーストラットサスペンションを採用し、華々しく登場。
しかし、歴代セリカはWRCなどラリーで活躍した4WD+ターボのGT-FOURをラインナップしていたが、この最終型セリカはそのようなホットモデルが設定されていなかったのが人気薄となっている大きな理由だ。
現在、最終型セリカの中古車は約110台流通していて、3カ月前の約120台からやや減少傾向となっている。それに伴い中古車の平均走行距離も約9.8万kmから約9万kmへと減少。そして、中古車の平均価格は約45万円から約50万円とここに来て値上がり傾向となっている。
ただし、この値上がりは価格の安い中古車が市場から消えたころが原因と考えられるので、今後は横這いもしくは値落ち傾向となるはず。中古車のグレードは上級グレードのSS-IIが中心でスーパーストラットサスペンションを搭載したMT車も台数は少ないが見つけられる。
■トヨタ MR-S(1999~2007年)
続いて紹介するのは、同じくトヨタのスポーツカー「MR-S」だ。このMR-Sも先ほど紹介した最終型セリカと同時期の1999年~2007年に販売されたミッドシップオープンカーで、運転席後方に搭載されるパワートレインは1.8L直4ガソリン+5速MT(後期型は6速MT)そして、2ペダルマニュアルのシーケンシャル5速ATだった。
先代のSW20型「MR2」が2Lターボエンジンを搭載したトリッキーなマシンだったのに対して、MR-SはNAエンジンに変更され、マツダ「ロードスター」を見据えたライトウェイトスポーツへと路線変更を行った。しかし、ロードスターの人気は絶大でその牙城を崩すことができなかったというのが人気薄の理由のひとつだ。
現在、MR-Sの中古車の流通台数は約200台で、直近3カ月間はほぼ横這いで推移している。中古車の平均走行距離も約8万kmで横這いとなっているが、平均価格は約71万円から約73万円と3カ月で2万円の値上がり。これを2019年1年に拡大してみると、なんと平均価格は約15万円も値上がりしている。現在約200台も中古車があるにも関わらず値上がり傾向となっているので、今後はさらに値上がりする可能性は高い。
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