いざ実走! 17号車の実力見せてもらおうじゃないの!
アウトラップからピットインまで、ノーカットの映像をYouTube(@ohisan)に公開しているので是非観ていただきたい。タイム的には2分9秒台から始まり8秒台、7秒台と毎Lapごとに1秒ずつタイムを縮め計測4Lap目に6秒台。
レースを走るための基本的な情報は収集出来たところでピットイン。そのハンドリング特性が映像的にもよく分かるのがコカコーラコーナーと名付けられた80Rのターン3。ステアリング操作とペダル操作の連携次第で弱アンダーからオーバーステアまで思い通り。
もちろん、動画の3〜4Lap目のようにラリーのようなオーバーステア進入を繰り返していたらリアタイヤを痛めてしまうが、絶妙な足回りセッティングによりリアタイヤのグリップは破綻することがない。このハンドリングがNOPRO号の強さを支えているのだと実感した。
しかし、慣れが必要だと感じたのは静かさ。ターボとディーゼル用の触媒装置の効果によってびっくりするほど静か。ヘルメットを被り通信のためのイヤフォンをしているので、街を走るMAZDA2と同レベル?と思える程静かに走る。
ディーゼルターボのトルクはとても低い回転で発揮されるため、回し過ぎはダメ。だからと言って回転を落としすぎてはダメ。エンジン音が静か過ぎるNOPRO号の場合は、常にタコメーターを気にする必要がある。
N1耐久時代にとった杵柄! 御覧じろ!
NOPRO号最大の武器は燃費。そのメリットを活かすためには、ライバルより長い距離をハイペースで走り続けるタイヤに優しいドライビングが求められる。しかもMAZDA2は根っからのファミリーカー。5速と6速は燃費のための巡航ギヤ。優しく扱わないと過給圧が引き上げられた大トルクに耐えられないのだという。
しかもディーゼルエンジンはエンジンブレーキの効きが弱い。ということはブレーキの負担も大きくなる。兎にも角にも機械に優しく走らせなければならないという厄介な面を持っている。こうなると改造範囲が狭かったN1耐久時代に培った耐久テクニックの見せ所。
ちなみに筆者は、2018年に開催されたFSW24hの第1回大会にトヨタ86で参戦し激戦のST-4でクラス優勝! その後BMW M2CS Racingで連続表彰台(3台しか居なかったが)、2023年はST-5にロードスターで参戦しポールポジションを獲得!(決勝は4位)と、まあまあ自慢出来る戦歴。
今回もチームの4連覇に貢献することが出来そうな雰囲気だ。
まさかのトラブル発生!? その時ドライバーは……
しかし、午後の走行でトラブル発生! ピットアウトして1コーナーまでの加速中に突然パワーを失った。まるでカットオフスイッチを作動させたようにストンと……電気系のトラブルだと思った(その時の一部始終も公開しているので是非。特にトラブル発生後の対応については、サーキット走行をしているならもちろんだが、自動車専用道でトラブルが発生した時にも役に立ちます)のだが、実際はターボトラブル。
痛かったのはこの時に通信トラブルも発生。トラブル発生と同時に開始したピットへの連絡が届いていなかった。結果、タービンが破損している状態でキルスイッチをON/OFFしてみたり、燃料ポンプを切り替えてみたり何度も再始動を試みたことが仇となり、破損したパーツの破片を吸い込んでしまいエンジン本体までダメージが及んでしまった。
しかし、長年このディーゼルと付き合っているNOPROチーム、動揺も見せず手際良く各部をチェックしエンジン交換を開始した。



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