2018年7月にフルモデルチェンジして登場したスズキジムニーの人気は衰える気配がないどころか、今でも長い納車待ちになっている。
SUVブームということで、軽SUVのジムニーに注目が集まっているが、あのクルマを忘れていませんか? 三菱パジェロミニと、そのOEM車である日産キックスの2台だ。
どちらも生産中止となって7年以上が経過するため中古車でしか購入できないが、本格オフロード走行も可能な軽SUVを探しているなら、選択肢に加えてもいいだろう。
本企画では、三菱パジェロミニ&日産キックスの中古車最新情報を展開していく。
文:萩原文博/写真:MITSUBISHI、NISSAN、SUZUKI
【画像ギャラリー】三菱パジェロミニ&日産キックスは絶版後7年以上たっても新鮮で魅力的!!
ジムニーは旧型、旧々型とも中古で人気

軽自動車のなかで、卓越した悪路走破性を備えた本格オフローダーとして人気なのがスズキジムニー。
2018年7月に登場した現行型は新車の納車期間が1年以上と長期に及んでいることもあり、未使用中古車が新車価格を上回るプレミアム価格で販売されている。
ほかに同じようなモデルのない唯我独尊系のジムニーは中古車でも人気で、旧型の平均価格が約77万円、そして旧々型は約62万円。特に旧々型は最終年式でも20年以上経過しているにも関わらず非常に高額となっており、ジムニーファンの多さがわかる。

初代パジェロミニは現在では信じられないほど贅沢
軽オフローダーというカテゴリーをほかの軽自動車メーカーが手をこまねいて傍観していたわけでない。ジムニーに果敢に挑戦したモデルがあった。それが三菱パジェロミニだ。
パジェロミニは2世代販売され、1994年に登場した初代パジェロミニは兄貴分であるパジェロ譲りのモノコックボディとラダーフレームを組み合わせたビルトインモノコックボディを採用。

縦置きに搭載するエンジンは現在からすると信じられない直列4気筒で、軽自動車に4気筒エンジンというだけでもスゴイのだが、上級グレードにはそのうえ5バルブターボという三菱だからできたとも言えるマニアックなエンジンを搭載していた。
採用されている4WDシステムも2WDと4WD切り替え式のイージーセレクト4WDを採用。ラダーフレームのジムニーと比べるとやや劣るが高い悪路走破性を実現していた。