■起爆剤となり得るか!? 販売店のキックスへの期待度
●証言1:首都圏日産店営業担当者
2020年3月中にもメーカー主催の商品説明会を実施し、4月中旬当たりから事前の先行予約をスタートさせる方向にあると聞いている。
久し振りに収益性と販売増が見込める、本格的な新型クロスオーバーSUVなので大いに期待している。これまで各社が相次いで新型SUVを投入し、激しくシェア争いを演じているが、日産は古いモデルばかりで、とても太刀打ちできる状況ではなかった。この新型キックスを皮切りに今後は有力な新規モデルを複数発売するはずであるから、ようやく劣勢を跳ね返すことができるようになるだろう。
最近は毎日のように、ジュークを中心に既納ユーザーからの問い合わせも多くなっているので、実際に発売になれば、一気に挽回ができるようになるに違いない。
e-POWERはセレナ、ノートで実証されているように、性能の高さ、運転のし易さが周知徹底されているので、ライバル車との競争では優位になると思う。課題だったエンジンブレーキの利き過ぎやアイドリング時のうるさいのはかなり改良されていると聞いているので楽しみにしている。
ただ従来のジュークで設定していたリーズナブルな価格設定の1.5LNAガソリンやスポーツバージョンの1.6Lターボは遅れて発売になるというので、フルラインアップが出揃った時点が本格的な戦いになって行くと予想している。
●証言2:首都圏日産プリンス店営業担当者
SUVがブームやトレンドになっているのに、これまで有力なモデルがなかったので苦戦を強いられてきた。今度は戦える商品ラインアップが整えそうなので期待している。
ジュークはあまり個性的で好き嫌いがはっきりしていたので、発売当初は比較的好調に売れていたが、すぐに飽きられてしまった経緯がある。新型キックスは海外での好評のようだから、国内でもかなり売れると予想している。
ジュークよりもひと回りサイズアップして、後席や荷室スペースも広いようだから売り易い。なによりも期待が持てるのは、改良したe-POWERを搭載することだ。ノートe-POWERは今でもシリーズ全体の70%を占める人気の高さだから、これだけでもライバルに負けない売れ行きを確保できるだろう。
ライバル他社のハイブリッド並みの価格設定であれば、十分に売れ行きを伸ばすことは可能と思われる。2020年度は軽自動車のルークス、キックス、さらに数車種の新型戦略モデルが年間を通じて販売されるので、これまでの借りを一気に返せると予想している。
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