クルマのトラブルに対応してくれるロードサービスからモータースポーツまでも手掛けるJAFがあらためて燃料トラブルに関し注意を促している。動画サイトやSNSでは、ガソリン車に軽油を入れてしまう人を揶揄する動画がやや流行っているようだが、クルマに乗るならいつだって油断大敵。自分は大丈夫だと思うだけでなく、クルマについてそんなに知らない人にもきちんと情報を伝えていこう。
文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes、JAF、Adobe Stock(トビラ写真=auremar@Adobe Stock)
地味に多い燃料トラブルでの出動!
一般社団法人日本自動車連盟(JAF)の大阪支部は、2025年8月14日にクルマの「燃料切れ」および「燃料入れ間違え」に関する注意喚起を改めて発表しました。
JAF大阪支部によれば、2024年4月~2025年3月の1年間で、大阪府内の燃料切れによる救援件数は二輪車を除けば2871件。これは、JAFロードサービス出動理由として常に上位を占めているとのこと。
JAFロードサービスは年度ごと月別に「主な出動理由TOP10」を公開していますが、それによれば「燃料切れ」で出動は「一般道路」よりも「高速道路」で多発していることがわかります。また、シーズン別の統計では、2024年度お盆時期は、高速道路部門の2位に燃料切れがランクイン。
お盆シーズンも終了を迎えますが、レジャーシーズンはまだまだ継続中。高速道路での移動の際は、しっかりと残量をチェックして給油を怠らないよう心がけましょう。
さらに、こうした公開データに表れないトラブルもJAFは警鐘を鳴らしています。JAF大阪支部は、意外な燃料トラブルとして「燃料の入れ間違い」を指摘。
近頃は、動画投稿サイトやSNSなどを中心に、「軽自動車だから!」と軽油を入れてしまう人を揶揄する動画が話題になっていますが、これがどうやら決して「都市伝説」と言い切れない事態になっているようです。
もし、間違えちゃったら!?
JAFは、燃料種別を誤った際の正しい対処法を次のように案内しています。
・レギュラー/ハイオク車に軽油を入れた場合または 軽油車にレギュラー/ハイオクを入れた場合
エンジンを始動せず、電源もONにしない。整備工場で燃料を抜き替えが必要!
・ハイオク仕様車にレギュラーガソリンを入れてしまった場合
問題はないが、ノッキング(異常燃焼)が発生するため、急加速や高負荷を避けた運転を行う。
・レギュラー仕様車にハイオクガソリンを入れた場合
基本的に問題なし。
また、ガソリンと軽油を入れ間違えたり、そもそもクルマに異常が発生したときには、ロードサービスを要請する必要がでてきます。
クルマはいつだって油断大敵!
セルフ式スタンドの普及や、レンタカー・カーシェアの利用増加により、普段と異なる車種に給油する機会も増えています。特に帰省先や旅行先のスタンドでは、ノズルの色や表示を見誤るケースもありえます。
慣れない車種に乗る時はしっかりと仕様を確認するほか、給油時も「いつも通り」と流れ作業で済ますのではなく、きちんと目視で確認しましょう。



コメント
コメントの使い方