日産は「軽のEV化」に本気なのか? 市販に向け鋭意開発中!! で…売れるの?? 

軽EVで、日産が失敗するストーリーとは?

 カギとなるのは車両価格であろう。日産は、ユーザーから寄せられる要望へ答えるため、リーフのバッテリーを増加し続けてきた。

2019年1月に発売されたリーフe+より62kWhのバッテリーが搭載。
2019年1月に発売されたリーフe+より62kWhのバッテリーが搭載。

 最新のモデルでは62kWhものバッテリーを積み、航続可能距離はWLTCモードで458km(JC08モードだと570km)も走るまでに対策をした。

 しかし、EVの場合、航続可能距離、つまり駆動用バッテリーの容量は、車両価格に直結してくる。ユーザーの声に引きずられ過ぎてバッテリー容量の選定を見誤ることがあれば、高すぎる車両価格にユーザーは見向きもしないだろう。

 ユーザーにとっては、エコロジー(環境負荷が低い)の前に、エコノミー(経済的)の方が重要だ。

 想像力を働かせ、仮想の軽EVユーザーの使い方を想像し、適切な容量のバッテリーを決められるか、それによって日産の「軽EV」が成功するか否かが分かれるだろう。

200km走る軽EVを税込200万円で!

 筆者が考える価格ラインは、ずばり、「200㎞走る軽EVを税込200万円で!」だ。昨今、新車の車両本体価格が200万円以上する軽自動車は、決して珍しくない。

 おそらく、ユーザー側もこの200万円のラインを超えると、「この軽EVである必要がない」と考え始めるだろう。この価格で軽EVを販売できなければ、出す意味がないとも考えている。そしてこの価格は「達成可能」だと筆者は考える。

まとめ

2019年12月にマイナーチェンジしたリーフ
2019年12月にマイナーチェンジしたリーフ

 リーフはファーストカーになろうとした。その結果、バッテリー容量は62kWhという大容量となり、航続距離もWLTCモードで458㎞、ざっくり東京から京都まで行けるまでになった。

 しかし、少なくとも現時点では、EVの使い方として、それは正しい使い方ではないと筆者は考える。EVにはEVの良さを生かした使い方があるはずだ。

 日産がどういった仮説を持って、軽EVの航続可能距離を設定してくるのか、日産の動向からは目が離せない。

【画像ギャラリー】東京モーターショー2019でお披露目された軽EV iMkをみる

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