レクサス最強の証「F」モデルの苦悩と打開策 超性能なのになぜ存在感が希薄?

究極のFであるLFAの軽量化技術を投入すべき

究極のFモデルであるレクサスLFAは高額だったこともあり、コスト度外視で開発されたが、今後のFシリーズにはその姿勢が大事になってくる

 Fシリーズも4WDで次世代スポーツとしての高みを目指すのだ。重要なのは4WD化を行っても軽量であることが重要となる。

 そのためにLFAで培ったカーボンの技術を駆使する。元町工場にあるLFA工房を見学したことがあるが、当時最先端の加工技術でCFRPパーツの制作を行っていた。

 LCではボディにこのCFRPとアルミニウムを多用して高剛性と軽量を達成しているが、さらにボディへのアルミ化を計るなどして軽量なFシリーズにする。

 BMW M3&M4ではプロペラシャフトをCFRP製にすることでシャフト剛性が上がるのでジョイントがなくなりより軽量化が可能になっている。

BMW M4はプロペラシャフトをカーボン製とすることで軽量化と高剛性を同時に実現。レクサスはそのノウハウがあるのでFシリーズにも採用してもらいたい

 またリアサスをボディ直付けにするなどレーシングカーと同じような作り込みを行っている。

 レクサスのスーパーGTマシンもCFRPのプロペラシャフトを採用していたのだから、装備することができればセールスポイントにもなるだろう。

 レクサスはトヨタの高級ブランドとして立ち上げられていたが、当初はトヨタと同じサプライヤーを使うなどの縛りがあったと聞く。

 今でこそ、その縛りはかなり緩くなっているようだが、もっと開発者が自由に世界から高性能なパーツやシステムに目を向けるべきではないだろうか。

 それによってクルマが高額化しても、マニアを満足させる高い性能を持つFシリーズというストーリーを立て直す必要があると考えるのだ。

RC F、GS Fとも同じ5L、V8エンジンを搭載。このエンジンはレスポンスに優れパワー感もあって気持ちいい。RC FとGS Fではセッティングで差別化

【画像ギャラリー】これはお値打ち!! デビュー時新車価格766万円だったIS Fが今では100万円台から購入可能!!

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!