ADAS分野で世界をリードするヴァレオが、新開発の「スマートセーフティ360」を欧州のプレミアムカーメーカーに供給。レベル2運転支援と駐車システムに対応し、安全・快適・効率を融合した次世代ソリューションの全貌に迫ります。
文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes
ワンストップで提供する次世代ADASの決定版
ヴァレオは、先進運転支援システム(ADAS)の分野で培ってきたハードウェア・ソフトウェア・統合技術を結集し、「ヴァレオ・スマートセーフティ360(VSS360)」を開発しました。2026年より量産開始予定のこのシステムが、欧州のプレミアムOEM車両に採用されることが正式に発表されました。
VSS360は、1ボックスまたは2ボックス構成でスケーラブルに対応できるオールインワン型ADASソリューション。これにより、個別のECUを不要とし、車両設計への影響を最小化しながらコスト効率と開発スピードを大幅に改善します。
レーダー、カメラ、超音波センサーを組み合わせたセンサーフュージョン技術と、ハンズフリー駐車を可能にするパーキングECUを統合。さらに4台のサラウンドビューカメラと12個の超音波センサーを一元管理し、車両周囲360度の認識精度を飛躍的に向上させます。
レベル2運転支援から自動運転開発まで
VSS360はEU一般安全規則(GSR)や米国連邦自動車安全基準(FMVSS)にも対応し、レベル2+の運転支援機能を実現。将来的には自動運転開発への発展も見据えています。
具体的には、以下の機能を一体で提供します。
・高速道路でのハンズオフ運転サポート
・自動レーンチェンジ支援
・ハンズフリー駐車システム
・障害物検知と衝突回避アシスト
このような包括的なADAS機能をワンストップで提供できる点が、自動車メーカーにとって開発効率と安全性向上の両面で大きなメリットとなります。
プレミアムメーカーが求めた理由
欧州プレミアムメーカーがVSS360を採用した背景には、厳格化する安全規制と高まる顧客の期待があります。特に電動化・コネクテッド化が進む中で、シンプルな統合設計と迅速な市場投入は自動車開発における最優先課題の一つ。
ヴァレオはこれまでに3,000万台以上のスマートフロントカメラと20億個以上の超音波センサーを生産しており、その実績と信頼性が今回の採用決定を後押ししました。
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