大和自動車交通が2025年9月3日から、トヨタの最新燃料電池車「クラウン FCEV」をタクシーに導入。走行中にCO2を排出しない次世代モビリティが、東京の街を静かに走り出しました。アプリ「S.RIDE」からも注文可能で、環境配慮と快適性を両立した移動体験に注目が集まります。
文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes
東京に「クラウン FCEV」の水素タクシーが走り出す
2025年9月3日、大和自動車交通はトヨタ自動車の燃料電池車(FCEV)「クラウン FCEV」を新たにタクシーとして導入しました。同社は日本で唯一の東証上場タクシー会社。創立1939年以来「和の精神」を理念に掲げ、東京の公共交通を支えてきました。今回の取り組みは、環境との調和を重視する企業姿勢を体現したものです。
クラウン FCEVは、水素と酸素の化学反応で発電し走行する燃料電池車。走行時にはCO2や排気ガスを一切出さず、排出されるのは「水」のみ。まさに次世代モビリティの象徴です。
高級セダンならではの快適性
今回導入されたクラウン FCEVタクシーは、環境性能だけでなく利用者の快適性も大きな魅力です。タクシー利用者にとって嬉しいのは、高級セダンならではの上質な乗り心地。静粛性の高さに加え、電動リクライニングやマッサージ機能なども装備され、移動そのものを特別な体験へと変えてくれます。
「タクシー=移動手段」から「タクシー=快適な時間」へ。その変化を感じられるのが、今回の水素タクシーです。
アプリ「S.RIDE」で選べる水素タクシー
水素タクシーは、タクシー配車アプリ「S.RIDE」から簡単に注文可能です。アプリ画面右上の「TOKYO H2」アイコンをタップし、「水素タクシー」を選択すれば、通常のタクシーと同じ感覚で呼ぶことができます。
これにより、環境意識の高いビジネスパーソンや、特別なおもてなしを重視する方、東京観光を楽しむ訪日客にとっても新しい選択肢となりそうです。
注目のポイント
日本のタクシーといえば「クラウン」というイメージが根強く残っています。そこに最新技術である水素燃料電池を搭載した「クラウン FCEV」が導入されたのは、象徴的な出来事です。EV(電気自動車)が注目されるなか、水素社会の実現に向けた大きな一歩を、タクシーという日常の足から体験できるのは意義深いでしょう。
一方で、インフラ整備や運行コストが課題として残ります。今後、利用者の反応や導入規模の拡大がどう進むのかは、業界全体が注視するポイントです。
まとめ
クラウン FCEV水素タクシーは、東京で始まった“未来の足”。環境性能と快適性を体験する絶好の機会です。

コメント
コメントの使い方ハイヤーとして少しずつ浸透していってほしい。
水素社会は最適解なのに、トヨタが他社より二周り以上先行したために
欧米は水素を認めると日本に全部もっていかれる思考で、頑なに反水素を続ける。
そして何故か、それを真に受けて日本でも反水素してる輩がいる。目立ち過ぎず地道に広げていくしかない状況