ガソリンが安くなったと思ったら首都高が……2026年10月から料金値上げの気配!

ガソリンが安くなったと思ったら首都高が……2026年10月から料金値上げの気配!

 ガソリン価格が落ち着き、ドライブ派の財布に少し余裕が出てきたと思ったら、今度は首都高が動いた。首都高速道路は2026年10月から料金改定を予定しており、現在その手続きが進行中だ。どれくらい上がるのか、どんな区間が対象なのか、割引はどうなるのか。クルマユーザーなら知っておきたいポイントを整理してみた。

文:ベストカーWeb編集部/資料:首都高速/写真:Adobestock(トビラ写真=Caito@Adobestock)

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首都高料金改定の背景と現在の手続きステータス

今回の値上げは維持管理コストの上昇や老朽化対策などが理由だという(Hassyoudo@Adobestock)
今回の値上げは維持管理コストの上昇や老朽化対策などが理由だという(Hassyoudo@Adobestock)

 首都高速道路は2026年10月からの料金改定案を公表している。今回の改定は、近年続く労務費や材料費の高騰、道路や設備の老朽化対策、さらには激甚化する災害への対応など、維持管理コストの上昇が大きな理由だという。首都高は24時間365日体制で安全・安心な道路サービスを提供しており、その体制を将来にわたって維持するための措置とされている。

 改定案では、1kmあたりの料金を普通車で約3円引き上げ、現行29.52円から32.472円とする。平均改定率は全車種平均で8.1%となる。一方で、短距離利用の負担を抑えるため、下限料金は普通車300円のまま維持される(軽自動車は280円)。また、長距離利用者への配慮として、上限料金の設定距離である55kmも現行の考え方を継続する。

 現在のステータスは、料金改定案に対する意見募集の段階だ。今後は関係自治体の議会議決を経て同意を得たうえで、法令に基づき国土交通省へ許可申請が行われる。その後、必要な認可手続きを経て、2026年10月から新料金が適用される予定となっている。

主要区間の料金例と割引延長の注目ポイント

値上げの例。長距離を走るほど値上げが響いてくる
値上げの例。長距離を走るほど値上げが響いてくる

 実際にどれくらい料金が変わるのか、具体的な区間で見てみよう。すべて普通車でETC利用時の例だ。川崎浮島JCTから空港中央までの4.2km区間は、現行300円が320円となる。京葉道接続(7号小松川線谷河内)から錦糸町までの7.9km区間は420円から450円、中央道接続から箱崎までの18.8km区間は780円から840円に上がる。

 さらに距離が伸びると、値上げ幅が顕著になってくる。川口JCTから葛西までの33.8km区間は1260円から1370円、第三京浜三ツ沢接続から三郷JCTまでの56.6km区間では1950円から2130円となる。対距離制のため、利用距離が長いほど負担増を実感しやすい構造だ。

 一方で、値上げと同時に割引施策の継続も示されている。大口・多頻度割引は最大割引率45%を維持したまま、2031年3月末まで5年間延長される。また、都心部への流入交通を抑制する都心流入割引、湾岸線利用を促す都心流入・湾岸線誘導割引についても、同じく2031年3月末まで継続される予定だ。

 ガソリン代が落ち着いてきた今、首都高の料金改定は家計や仕事にじわりと効いてきそうだ。とはいえ、割引制度を上手に活用すれば影響を抑える余地もある。今後の正式決定に向けた動きとともに、自分の使い方にどんな影響が出るのか、一度整理しておきたいところである。

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