三菱ミラージュ 大変身で起死回生を目指す!! 小兵なれど奮闘中!!

■コロナ禍で出だしに不安! 販売現場の思惑

●証言1:首都圏三菱自動車販売店営業担当者
 引き続きタイからの輸入モデルとなるので、供給状態が悪く、出だしはあまり期待できないと受け止めている。ただ今回のマイナーチェンジはかなり大幅で外観はフロントがデリカD:5を想わせる「ダイナミックシールド」マスクを採用したりするので、見栄えがよくなっている。

 生産を再開しても納期は2020年6月以降になるので、それまで待つしかない。販売が復活できるかどうかはやってみないとわからない。

街中を走っているシーンだが、ひと目で三菱車とわかるデザインで、コンパクトカーながら存在感もバッチリだ

■もう一手欲しい三菱自動車の販売動向

 三菱自動車の国内販売は、軽自動車は「新型eKクロススペース/eKスペース」の投入で盛り上がっているが、登録車はモデルが古くなり苦戦を強いられている。頼みの「デリカD:5」は2019年2月15日にクリーンディーゼル車をビッグマイナーチェンジしたことで、好調な販売を続けていたが、2020年に入って2年目になり、需要一巡で頭打ち傾向にある。

 2020年はミラージュのマイナーチェンジのほか、今秋から年末にかけてアウトランダーのフルモデルチェンジ、新型軽ベースの電気自動車の投入が予想され、これによって多少の復活が見込まれる。1~2年後の近い将来にはミラージュ、RVR、デリカD:5、エクリプスクロスなどのオリジナルモデルが相次いで世代交代、大幅改良、追加モデルの設定などで商品ラインアップを強化する方向にある。

三菱のラインナップで最も売れている「デリカD:5」。そろそろ販売も落ち着く可能性があり、三菱としては次の一手が欲しいところ

 同クラスの日産車とのプラットフォーム、パワーユニット、各種パーツの共用化によるシナジー効果で技術レベル、クオリティアップ、コストダウンを図ることが期待される。

 具体的には「ミラージュ&マーチ」、「RVR&キックス」、「アウトランダー&エクストレイル」、「デリカD:5&セレナ」との連携が見込まれる。これらによって三菱車の国内販売は大幅に増え、これまでの苦境から一気の脱出を目指すことになりそうだ。

※編集部注:三菱は日産と傘下に入ったことで、今後登場する新型モデルは日産との共同開発になることを明言している。次期ミラージュは、ノートとプラットフォームの共通化が図られると考えられており、そうなると次期型にはe-POWERやMI-PILOT といった先進技術が搭載される可能性が高い。三菱らしさをどう出すかは難しい点だろうが、商品力の高さという点では販売サイドから歓迎されるだろう。

【画像ギャラリー】改良で男前に! 新型ミラージュと現行型を比較しながらチェック!!

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