■国内への振り分けが不足! 販売現場が明かす実情
●証言1:首都圏スズキ店営業担当者
ジムニー/ジムニーシエラは2019年秋から年末にかけては、ひと頃に比べて受注ピッチに多少陰りが見え、納期は約8カ月とそれまでより2カ月以上短縮していた。それが2020年春に1年以上と再び延長状態になった。
この背景には新型ハスラー、ライズ、ロッキーなど軽自動車やコンパクトカーなどの新型SUVが相次いで発売になり、ジムニーシリーズの人気再燃を後押ししたという事情があるようだ。
ジムニーファンはこれら新型SUVとは違い、納期が長引いても待っていてくれるユーザーがほとんどを占めている。ヨーロッパを中心とした海外からの引き合いも引き続き旺盛で、増産分は国内に十分に振り向けられないという状況も、納期がさらに長引く要因になっている。
ジムニーは2019年1月に成約したお客さんが2020年3月にようやく納車できたというケースもある。ジムニーシエラはさらに国内向けがひっ迫しており、1年半程度に延長している。
●証言2:首都圏アリーナ店営業担当者
ジムニー/ジムニーシエラは、車両本体にナビ、ETCをつけても10万円以下の値引きで売れるので収益率のよいモデルとなっている。ほかのモデルよりも装備品が多いので、こちらの儲け分もある。
1年以上待たせても、ファンはキャンセルせず待ってくれているお客さんは多い。発売後2年近くが経過しているのに、この状況が続いているのは異例である。
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