なぜCX-「6」ではなく「8」だったのか
マツダが国内向けに3列シートの新型クロスオーバーSUVを開発していることは、すでに『ベストカー』本誌でも何度か報じていた。
ただし車名は「CX-6」と予想しており、つまりCX-5と(2006〜2011年に日本で販売されていたが、2013年から中国市場専売車となっている)CX-7の中間的なモデルとして発売されると考えていた。
しかし今回公表された車名は「CX-8」。つまりワンランク上のカテゴリーであり、CX-7と(2007年から北米市場で販売され、2016年2月に2代目へとフルモデルチェンジした)CX-9の中間モデルとなる、ということだ。
2011年まで日本でも販売していたCX-7。2005年の東京モーターショーでコンセプトモデルとして登場した時は「MXクロスポルト」と名乗っていた。
2列シート5人乗り 北米市場で人気のCX-9。ガソリン2.5Lのターボエンジンを搭載する3列シート7人乗りのSUV
公表された内装写真が革張りシートであるところを見ると、かなり上級に振ったモデル構成となりそうだが、「価格は300万円台前半から」ともアナウンスされている。
価格帯やジャンルを考えると、スバル・エクシーガクロスオーバー7や(こちらは2列シートだが)トヨタ・ハリアーが競合車となりそう。
今回マツダがわざわざ(「2017年度中」ではなく)「2017年中」と発表したということは、発表時期は2017年10月27日〜11月5日に開催する東京モーターショー2017だと考えていいだろう。
さらにいえば、通常あまりこういうことは発表されないのに「ビアンテとプレマシーは年内に生産中止」とアナウンスしたというところに、このCX-8への期待の高さと、
「今後マツダは、魂動デザインと“走る歓び”を両立させたモデルだけでやっていく(それにそぐわないモデルは廃止していく)」という決意の強さが表れている。
もちろんCX-8の実物を見るのも楽しみだし早く乗ってみたいが、今後のマツダというメーカーそのものの「突き進み方」にも興味がわいてくる発表資料でありました。
個人的には宇宙一かっこいい車だと思っているFD3S型RX-7を「CX-∞」という車名で復活させてほしい。2017年はマツダロータリーエンジン50周年イヤーです
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