クーペのイメージとして思い浮かぶのは、やはり本格的なスポーツモデルとしての姿だろう。ブランドを代表する先鋭的なデザインと性能を持つものだけでなく、本格的なスポーツ走行を誰でも楽しめるクーペもユーザーを楽しませた。
※本稿は2026年2月のものです
文:片岡英明、永田恵一(車両解説)/写真:トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、三菱、いすゞ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2026年3月26日号
※歴代モデルの登場年は初代の登場年のみ記載
セダンをベースに誕生した本格スポーツクーペ
日本の高性能スポーツクーペは高度経済成長の後押しを受け、モータリゼーションが発展した1960年代後半に花開いた。セダンをベースに、しゃれたクーペボディを被せ、エンジンの排気量アップとキャブの変更などによって高性能化を図っている。
高性能クーペの代表に挙げられるのが「GT」だ。いすゞは、1964年4月に日本で最初にGTの名を冠したベレット1600GTを発売した。
俊敏なハンドリングのベレット以降、各メーカーは意欲的に2ドアクーペとハードトップを送り出している。その代表がブルーバードSSSクーペやDOHCエンジン搭載のトヨタ 1600GTだ。
軽量コンパクトなボディに高性能エンジンの組み合わせは、スポーツモデルに仕立てる常套手段である。マツダはファミリアに高性能なロータリーエンジンを積み、新たな市場開拓に成功した。そして次にはサバンナへと発展させている。
また、カローラとスプリンターも、セリカからDOHCエンジンを移植してレビンとトレノを誕生させた。
ライトウエイトのスポーツクーペは、若者を中心に人気を呼び、1980年代にはFFコンパクトスポーツのバラードCR-Xも登場する。同じ時期にミドシップ方式のトヨタ MR2もベールを脱いだ。AE86レビン/トレノとの同門対決は誌面を沸かせている。
上のクラスは、専用クーペボディのスペシャルティカーが主役だ。セリカやシルビアが人気者となり、ギャランGTOで足場を築いた三菱は、満を持してスタリオンを投入した。これらスペシャルティクーペはレースでも大暴れしている。
1990年代は道具感のあるクルマがもてはやされ、クーペは激減した。が、マツダは個性派のプレッソを発売し、三菱はFTOを復活させている。21世紀にシルビアなどは消え去ったが、新たにトヨタ 86とスバル BRZが名乗りを挙げた。
【画像ギャラリー】1960年代にはすでに登場!! 高性能化してスポーツ走行を可能にした本格的スポーツクーペ(26枚)画像ギャラリー





























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