BMWとアーティストによるコラボレーションが生んだアートカーが、限定車として登場。
最新作は、現代アーティスト”Futura 2000”が手掛けたもので、キャンバスとして、サーキット指向を強めたMモデル「BMW M2コンペティション」が選ばれた。鑑賞だけでなく、走る喜びも備えた刺激的なアートを紹介しよう。
文:大音 安弘、写真:BMW
【画像ギャラリー】限定車のモチーフ! BMW M2 by FUTURA 2000をバーチャル鑑賞
現代アートが施されたM2の限定車
BMWは、2020年4月23日、現代アーティストとのコラボレーションモデル「BMW M2 Edition Designed by FUTURA 2000(ビーエムダブリュー エムツー エディション デザインド バイ フューチャラ ニセン)」を発表し、同日より販売を開始した。
全車ともに、右ハンドル仕様の7速M DCT搭載車となり、価格は1050万円となる。
同限定車は、M2ラインアップの中でも、サーキット指向を強めた「M2コンペティション」をベースに仕立てられたもの。全世界500台の限定販売となり、そのうち10台が、日本に割り当てられた。
手掛けたのは現代アートの巨匠
限定車のデザインを手掛けたのは、1980年代からグラフィティ・アートの先駆者として活躍してきたニューヨーク出身のアーティストFutura 2000だ。
2020年2月にハリウッドで開催された芸術祭「第2回フリーズ・ロサンゼルス」で、彼の作品として発表された「BMW M2 by FUTURA 2000」がベースとなっている。
稲妻を彷彿させる躍動的なグラフィック
モチーフとなった「M2 by FUTURA 2000」では、ブラックボディをキャンバスに、稲妻を彷彿させる不規則なラインがボディを這うように描かれ、丸ノコの刃のようなデザインがちりばめられる。
さらに、霧のようなシルバーペイントをあちこちに施すことで、ボディの凹凸を強調させ、M2のグラマラスなボディの持つ躍動感を高めている。
限定車では、そのグラフィックを、前後バンパーとサイドスカートに施しているのが特徴だ。
足元には、作品同様、ブラックペイントの19インチアロイホイールが、コーディネートされている。
世界観を共有した専用インテリア
インテリアでは、ダッシュボード・パネルやセンターコンソールなどに、ボディ同様のコンセプトで描かれたデザインが施される。
フロントのMスポーツシートには、ブラックとアイボリーホワイトのコンビカラーを取り入れたダゴダレザーを採用する。
さらに限定車の証として、ドアシルのキックプレートには、FUTURA 2000のサインとシリアルナンバーが添えられる。
メカニズムやスペックは、ベースモデルと同様だが、ハイパフォーマンスなM2コンペティションがベースなだけに、不足はない。そのアグレッシブなビジュアル同様に、サーキット走行まで許容する刺激的な走りが楽しめる。
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