ブリヂストン ダンロップ 横浜ゴム…自信作勢揃い! 2020新作タイヤ徹底チェック!!!

■ダンロップ ビューロVE304

●ビューロVE304のここがポイント
・ダンロップ独自開発の特殊吸音スポンジ「サイレントコア」を採用しゴー音を低減
・高周波のシャー音を前作VE303に対し24%低減
・高い耐摩耗性能。トレッドゴムが摩耗したあとも高いウエット性能を維持する
・全64サイズ中63サイズで「A-a」の低転がりとウエット性能を両立

 ダンロップが送り込む究極のコンフォートプレミアムタイヤが「ビューロVE304」だ。

ショルダーブロックの細いサイプ状の溝がソフトな路面コンタクトを実現。静かで乗り心地のいいタイヤである

 前作「ビューロVE3030」でもその静粛性とソフトタッチの乗り心地に驚かされたが、新作「VE304」ではさらに静粛性が追求された印象だ。

 レクサスLS500hで試乗すると、“すぅー”っと走り出した瞬間から滑らかさが際立つ。綺麗にタイヤが転がる印象で、高速道路の継ぎ目を越えるような場面でも“タタン、タタン”ではなく“トスン、トスン”とミュートを利かせたギターのよう。

 このときに乗員に伝わる路面からの衝撃もスッと吸収されていて、乗り心地も滑らかなのだ。

 路面からの低~中周波系の音を効果的に吸音するのは、ダンロップが独自に開発した、タイヤ内部、トレッド面内側に貼られた特殊吸音スポンジ「サイレントコア」の効果。

 しかし静かで乗り心地のいいだけのタイヤではない。車重2320kg、システム出力359psというレクサスLS500hの車重を受け止め、トルクをしっかりと路面に伝えながら、トレッドやサイドウォールがよじれるような違和感はなく、操舵に対する反応もスッと気持ちよく追従してくれるので、クルマ全体が軽快に感じるほどだ。

 ビューロVE304はコンフォートなハンドリングを高次元でバランスさせたタイヤだと実感した。しかも、この性能が摩耗したあとも維持されるような設計となっている。

 ちなみに、全64サイズ中63サイズでタイヤラベリング「A-a」を獲得。低転がり性能と高いウエットグリップを両立しているエコタイヤでもある。

■横浜ゴム ジオランダーCV G058

●ジオランダーCVのここがポイント
・クロスオーバーSUV向けタイヤながら、舗装路での快適な乗り味を重視した設計
・リブ形状のトレッドデザインは、高速での直進安定性を高めるとともにウエットでの高い排水性を確保
・外側主溝はジグザグ形状で雪道に対応する。M+S規格である

「ジオランダー」のブランド名が示すように基本的にはヘビーデューティ指向のタイヤなのだが、この「CV G058」は前作「ジオランダーSUV」の後継モデルとして、タウンユースからハイウェイユースをメインとしたグランドツーリングタイヤとしているのがポイント。

4本のグルーブのうちセンター2本はストレートで外側2本は雪グリップのためのジグザグ形状を採用

 横浜ゴムはこのCV発売と同日、SUV向けタイヤとして「ブルーアースXT」を投入しているが、こちらはブルーアースブランドが示すとおり、完全にオンロード向けSUVタイヤとなっており、対する「CV」はオンロードユースを主としたクロカンタイヤという位置付け。「M+S」規格となっているので突然の降雪にも対応可能だ。

 人気のRAV4に装着して走ってみると、クロカンタイヤのジオランダーとしては圧倒的に静かで軽快。トレッドパターンはクロカンタイヤにありがちな大型ブロックではなく、4本の主溝を通したオンロードタイヤっぽい“顔”。

 トレッドセンターは細かいサイピングを施したパターンを採用し、降雪時のトラクション性能に対応させている。

 細かいサイプにもかかわらず“シャー”という高周波のノイズが効果的にカットされているのは5ピッチバリエーションによる効果だろう。

 軽快で音も静かなので、高速道路を長距離走行してもストレスは小さい。操安性能についても、直進性に優れ、レーンチェンジの微少舵角に対してもスッと反応するのでドライブ感覚としては乗用車用タイヤに近い。

トヨタ RAV4に装着して確認。オンロードでの軽快な乗り心地とパターンノイズを抑えた静粛性を確認した

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