どうやって開けるの… デザインと機能追求の個性的なドアハンドルのクルマ6選

日産GT-R(現行車)

世界に帆超える日本のスーパーウェポンのGT-Rはエアロダイナミクスを追求した結果、レバーがボディの外に出ないタイプのドアハンドルを採用

「いつでも、どこでも、誰もが安全に走れるマルチパフォーマンススーパーカー」というコンセプトを持つ日産GT-Rは、すべてが必要な機能、性能から設計された精密なクルマである。

 それはドアハンドルもそうで、GT-Rのドアハンドルはバルケッタに近い棒状のものを引くというタイプだ。

 しかし空力技術の塊のようなクルマとなるGT-Rにバルケッタのようなボタンは許されず、ドアとツラ面になったドアハンドルの支点側を押すと棒状のものが出現し、それを引くとドアが開く。

 この方法はわかりにくいことはそうないのに加え、これだけ機能を追求したものだと機能美というカッコよさ、美しさをドアを開けるたびに味わえるのが実にGT-Rらしい。

ボディとほぼツライチになっている非常に洗練されたデザインのドアハンドル。突起が付いた部分を押すとバーが出てくる

フェラーリ308(1975~1985年)

1970年代のフェラーリのフラッグシップだった512BBのデザインを踏襲するピッコロフェラーリとして、308は世界的に人気となった

 308は車名のとおり3L、V8エンジンを横置きミッドシップに搭載した、フェラーリの中では入門モデルである。

 ピニンファリーナによるシャープかつエレガントなデザインはフェラーリの伝統どおりなのだが、308は一見ドアハンドルがないように見える。

 しかしそんなことはなく、308のドアの開閉はブラックアウトされた窓枠と同化した上下方向に置かれる小さなドアハンドルで行う。

ドアの上部に取り付けられている黒いバーが308のドアハンドルだ。そのバーを前方に倒すと、カチッという音とともにドアが開く

 存在のわかりやすさと、大きく矛盾するドアハンドルを目立たなくするという目的の両立度は見事だ。

 なお308の車内側のドアハンドルはドアアームレストの陰に隠れており、こちらはドアハンドルが見つからなくて降りられないということはありそうだ。

ランボルギーニカウンタック(1974~1990年)

もはや説明の必要もないスーパーカーの代名詞であるカウンタック。写真はダクトが少なく歴代カウンタックで最も美しいと誉れ高いLP400

 スーパーカーを代表する1台であるカウンタックは、ガルウイングの1つとなるドアが前方上側に開くシザードアの開け方も一筋縄ではいかない。

 答えはエンジンの空気を取り込む三角形のようなNACAダクトの中にある小さな四角形となるシルバーのボタンを押すと、ドアが開くというもの。

 なおカウンタックはドアを閉める際にむやみに力を入れるとガラスが割れる可能性があるなど、ドアを閉める時のほうが大変だ。

NASAの前身であるNACAが開発したNACAダクト内に取り付けられたボタンを押すとドアが開く(写真のシルバー部分)。何もかもが常識を超越していた

【画像ギャラリー】どうやって開けるの? ドアハンドルはいたって普通なのに車内からドアの開け方が個性的なクルマ

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