昨年8月に公式発表されたホンダNSX。この2代目発売当初から(初代に存在した)タイプRとオープン仕様の存在は噂されていた。
このたびベストカー本誌スクープ班は、オープン仕様の開発情報をキャッチ。ここでしっかり報じておきたい。
文:ベストカー編集部
ベストカー2017年6月26日号
■スーパースポーツのオープン化は世界的なトレンド
2017年5月11日、先進的なスーパースポーツとして注目を集めるBMW i8にロードスターを加えることが正式に発表された。
i8の正式発表前の2012年には北京モーターショーで「i8コンセプトスパイダー」を公開しているから、デビュー前から予定されていたこととはいえ、i8の正式発売から5年の月日が必要だったことがわかる。
世界のスーパースポーツを俯瞰すると、確かにオープンモデルを加えている。比較的手に入れやすいといわれるアウディR8も昨年のニューヨークショーでスパイダーを発表、日本でも7月から売られるし、やはり昨年フェラーリ488もスパイダーを加えている。
もちろん、フェラーリの頂点ともいえるラ フェラーリのオープンモデル、アペルタもこの4月に日本登場。4億円ともいわれる、超高級エキゾチックモデルにもやはりオープンは必須なのかがわかる。
そうした目でみると、当然日本のスーパースポーツともいえるNSXの未来も見えてくる。実際、NSXも開発段階からオープンカー仕様は計画に入れている。
2012年に公開された映画『ジ・アベンジャーズ』で登場したように、基本コンセプトのなかにはオープンモデルがあるといっていい。あるホンダ関係者も、タイプRのような進化は当然として、ゆとりある楽しさをNSXで提案したい、ともいう。
すなわち、アメリカ西海岸のような場所ではパフォーマンスよりも、リッチで贅沢なイメージが重要だということだ。そのために、NSXの次のステップとしてはオープンモデルが設定されるのは間違いない。
クローズドボディと比較すれば剛性は厳しいが、前出の関係者は初代NSX同様、タルガルーフという手もあると指摘する。
ただし、開発は北米が中心となっているので、タルガなのか、フルオープンなのか、詳細についてはまだ把握していないということだった。
エンジンに関しては、ほぼ現行モデルのままということだろうが、クローズドボディよりも価格は高くなり、2500万円以上。
デビュー時期については意外に早い、という情報もあるが、やはり2年後あたりの2019年が有力だ。日本を代表するスーパースポーツも、もうすぐ世界の一流スポーツ同様、進化を遂げることになる。
コメント
コメントの使い方