ラグジュアリー指向の強い上級モデル「レジェンダ―」を新設!!
マイナーチェンジモデルの最大の特徴は、タイ人のスタッフにより開発されたこと。
これは海外の開発拠点強化が狙いと思われるが、同時に、フォーチュナーはタイのPPV市場で長年No,1を記録するベストセラーでもあり、そのニーズを出来る限り反映させるためのクレバーな選択といえよう。
そんな新型の開発コンセプトは、「プレステージ&クール」。日常の通勤から週末のレジャーまで幅広く利用したい若い世代から中高年層まで幅広いユーザーがターゲット。日本で言えば、ミニバン的要素も担うのだろう。
そんな幅広いユーザーを掴むべく、新型では、モデルラインを大きく2タイプへと分割。2.4Lエンジンの標準型に加え、2.8Lエンジンの選択も可能なラグジュアリー指向の強い上級モデル「レジェンダ―」が新設された。
フェイスリフトが実施されたエクステリアは、フロントグリルの大型化とフロントバンパーのシルバー加飾パーツ、特にアンダーガード風のデザインを強調することで、堅牢さや豪華さなどタフな上級車であることを主張。
ヘッドライトもデイライト付きの新デザインとなり、LEDタイプを標準化。同時にリヤテールランプもLED化されている。足元を彩る18インチのアルミホイールのデザインも新タイプだ。
さらに新設された「レジェンダ―」では、異なるフロントマスクを採用し、キャラクターを差別化。全体的にアクセントに黒を加える。グリルデザインもメッシュデザインに変更し、小型化。
アンダーガード風デザインも、控えめにすることで、クロカン風味を抑えたスポーティな仕上げとなっている。精悍な顔つきを高めるべく、ライトユニットも専用品とするなど芸が細かい。
機能も、LEDシーケンシャルターンシグナルまで備える上級仕様となる。足元のアルミホイールも、サイズアップに加え、デザインの異なる20インチホイールを与えた。
ボディカラーも、2トーン仕様が選べるのも、レジェンダ―の特徴のひとつ。これもフォーチュナー初の取り組みだ。
日本で普及が進む「T-Connect」が標準装備に!!
インテリアでは、快適装備の強化が中心。インフォテイメントシステムには、Apple CarPlayに対応したタッチスクリーンを装備。日本でも普及が進められる「T-Connect」が標準装備に。
3D表示できる360度カメラやパークセンサー、ハンズフリーでの開閉を可能としたキックドアなどの世界の上級SUVに普及が進む快適機能もしっかりと押さえる。
トップグレードのレジェンダ―の2.8Lモデルには、トヨタPPVとして初となる先進の安全運転支援機能のパッケージ「Toyota Safety Sense」がされたのもトピックとなる。
なおシステムは、プリクラッシュブレーキ、車線逸脱警報、アダクティブクルーズコントールが含まれる。
価格も高級車並み!
気になる価格だが、標準モデルが、1,319,000バーツ~1,524,000バーツ。レジェンダ―が、1,564,000~1,839,000バーツとなる。
日本円換算(※1バーツ=3.46円)だと、モデル全体では、約456.4万円~約636.3万円となり、なかなかの高級車である。このあたりからも、タイの経済成長の大きさを感じさせる。
日本では、4WD性能を売りとしたRAV4がある上、3列シートのニーズは、ミニバンが担っていること。
そして何よりも同価格帯でランドクルーザー・プラドが狙えることもあり、導入されることは皆無と見られる。
ただ価格が抑えられるなら、スポーティなスタイルのレジャンダーを中心に、日本のSUVファンの興味を引きそうな一台とはいえそうだ。
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