ヤリス&フィットも歯が立たず!? フォルクスワーゲンポロが絶賛される理由


長年輸入車の新車登録台数の上位に食い込む

 ところで、ゴルフもポロも時間の経過とともにそれぞれ進化をとげてきたなかで、ともに徐々にボディサイズが拡大し、とりわけCセグ車の中でもその急先鋒となって日本の5ナンバー枠から外れた4代目ゴルフは、当時としてはかなり「大きくなった」というインパクトを与えた。

 それが当時、5ナンバーにこだわる日本人にとってポロに目を向けることを加速させた面もある。そしてポロはゴルフの弟分としての期待にしっかり応えられたことが、現在の高い評価につながっている。

ポロはBセグメントのコンパクトカーとして世界で最も売れている。今ではプレミアムコンパクトと呼ぶにふさわしい質感を誇る

 直近の2019年度(2019年4月~2020年3月)における純輸入車のモデル別新車登録台数ランキングでは6位につけた。

1位 BMW MINI/2万2255台
2位 VWゴルフ/1万8416台
3位 メルセデス・ベンツ Cクラス/1万3438台
4位 メルセデス・ベンツ Aクラス/1万2946台
5位 BMW 3シリーズ/1万720台
6位 VWポロ/9550台
7位 ボルボ40シリーズ/8485台
8位 ボルボ60シリーズ/7841台
9位 アウディA3/6233台
10位 メルセデス・ベンツBクラス/6109台

 上位常連のMINIは全モデルを含めた数字なのでいささか正確性に欠けるのだが、傾向はご理解いただけよう。

上級モデルのRラインは1.5LのTSIエボエンジンを搭載し、GTIとは違ったコンセプトで走りを追求したモデル。車両価格は310万9000円

 それ以前のポロの登録台数と順位は必ず首位か2位というゴルフほどではないにせよ、ポロも常にトップ10の上位に名を連ねているのは見てのとおりだ。

現行ポロは新世代プラットフォームの採用で大きく進化

 現行ポロが日本に導入されてからこれまでのグレードごとの販売比率は、特別仕様車「Comfortline limited」を含む「Comfortline」が過半数で、次いで「Highline」が3割強、「GTI」と「R-Line」を合計して約1割、残りが「Trendline」となっている。

 直近だけ見ると同特別仕様車の効果で「Comfortline」が4分の3程度まで増加しているという。このあたりにもポロのキャラクターがよく表れているように思える。

2020年7月の時点では、コンフォートラインリミテッドの車両価格は265万3000円からと、輸入車コンパクトカーとして買い得感が高い

 それにしてもモデル末期のゴルフがこれほど売れているのはさすがというほかないが、やはり代を重ねてここまで大きくなったゴルフをあまり快く思わず、ポロに流れた人も少なくないはずだ。

 かたやポロは、そんなダウンサイザーが不満を覚えないよう、これまでも装備や質感を高める努力をしてきたが、「MQB」(VWグループの新世代プラットフォームの呼称)の採用により走行性能や乗り心地がジャンプアップしたのは間違いない。

VWグループの新世代プラットフォームのMQBは、フレキシブルに作れる柔軟性の高さと上級モデル譲りの品質、乗り味を実現できる利点がある
日本で販売されているポロで中間グレードとなるのがハイライン。車両価格は278万8000円で安全装備も充実している
ポロシリーズの最高峰に君臨するのがGTIで、新世代2LのTSIエンジンを搭載。走りのしっかり感は感激もの。車両価格は362万9000円

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