毎月200店以上の新車ディーラーを回り「生」の新車情報を届けてくれる流通ジャーナリストの遠藤徹氏。
コロナ禍による生産調整や販売店の営業時間短縮、セールス活動の自粛などで新車販売が大幅マイナスとなっているなか、各社とも今夏から営業活動を活発化させる方向にある。
そのなかでもトヨタは今後、他を圧倒するラインナップの強化によって新車販売で独走しそうだとのこと。一方でホンダはニューモデル投入が暗礁に?? …ほか、今夏以降の国内メーカー最新事情を先取りしお伝え!!!
【画像ギャラリー】トヨタのさらなる新鋭ヤリスクロスの画像6枚を中心に話題に登ったクルマたちをギャラリーでチェック!!!
※本稿は2020年6月のものです
文・写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年7月26日号
■トヨタ、アクアを8月3日一部改良
トヨタは8月3日、アクアを一部改良します。今回の改良は一部グレードの廃止とボディカラーの再編などが中心になります。
ボディカラーはセメントグレーメタリック、ダークブラウンの2色を設定する代わりにイエロー、ブルーメタリックの2色を廃止します。装備は中心グレードのS系を中心に簡素化されて、グレードはクロスオーバーや特別仕様車のSスタイルブラックが廃止になります。
■トヨタ 8月4日、C-HRを一部改良、特別仕様車を設定
トヨタは8月4日、C-HRを一部改良すると同時に特別仕様車を設定します。
主な改良内容は、ACCの先行車追随機能追加、バックガイドモニターの標準装備、オーディオディスプレイのディーラーオプションナビ機能の追加、燃費表示のWLTCモードの採用などです。
特別仕様車はGタイプをベースに特別色の「ダークグレーマイカ」を設定し、アラウンドビューモニターを標準装備したモデルになります。
■トヨタ ヤリスクロスは8月31日に発表&発売!!
トヨタは8月31日、新型コンパクトSUV「ヤリスクロス」を発表、発売します。そして8月初めには価格を決めて、先行予約の受付を開始する見通しです。
ヤリスクロスは5ドアハッチバックの現行ヤリスをベースとしたクロスオーバーSUVです。ヤリスと同じ1.5L NAガソリンと1.5Lハイブリッドを搭載します。
車両価格はC-HRとライズの中間に位置し、200万~250万円程度に設定する見込みです。月販5000台規模を計画していますが、立ち上がり半年間は8000台以上を目指し、SUV分野のトップセラーに浮上する可能性があります。
■ホンダ コロナ禍によってニューモデル投入は先送りへ
ホンダは、今夏から年末にかけてのニューモデル投入スケジュールを軒並み先送りする見通しです。コロナ禍による影響です。
当初は6月~8月はシビックタイプRのマイナーチェンジ&特別仕様車の設定、N-BOXのビッグマイナーチェンジ、10月~12月はN-ONEのフルモデルチェンジ、オデッセイのビッグマイナーチェンジ、電気自動車ホンダeの発売を予定していました。
しかし、これがコロナ禍の影響でスケジュール調整が難しくなり、当初の予定よりも発売時期を1~2カ月先送りせざるを得ない状況となっています。
本来であればシビックタイプRの特別仕様車の200台分(グローバルで1000台)は5月末に先行予約の受付を開始する予定でしたが、これが今のところ7月あたりに延期されそうです。
したがって標準車のシビックタイプRのマイナーチェンジは8月頃になる見通しです。
こうしたことから以降に予定されているN-ONEの新型やオデッセイのマイナーチェンジなどの予定も、年末ぎりぎりまで先送りされる見通しです。
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