ルノー4(キャトル)
販売期間:1961~1992年
ルノー4の中古車情報
ルノーのボトムレンジを受け持つコンパクトサイズのファミリーカーがルノー4(キャトル)だ。日野自動車でもノックダウン生産していたルノー4CVの後継として1961年のパリサロンでデビューした。
コンパクトサイズのなかで最大級のキャビンスペースを実現するためFF方式を採用し、後部には大開口のハッチゲートを装備している。
エンジンは4CVから譲り受けた750ccの直列4気筒OHVでスタートし、海外向けにはドーフィンと同じ850ccや1100ccエンジンを搭載した。トランスミッションは4速MTだ。
ルノー4は1992年まで32年間も生産が続けられ、累計生産台数は800万台を超えている。世界100カ国以上に輸出され、日本にも850ccエンジンを積むルノー4が並行輸入されていた。
そして1100ccエンジンの時代になるとキャピタル企業が正規輸入するようになる。1986年、フランス本国で生産を終了したのを機に輸入は途絶えた。
が、1980年代にはレトロ感覚の愛らしいルックスと機能性の高さがラテンのクルマを愛するマニアに持てはやされ、横文字商売の若者や都市部のファンを中心に販売を伸ばした。
そして、1997年に放映されたテレビドラマ『ビーチボーイズ』で登場したことにより若者が中古車を買いあさり、一時はタマ不足&高騰するブームとなったのも懐かしい。
アルファロメオ156
販売期間:1997~2005年
アルファロメオ156の中古車情報
名門アルファロメオは、1980年代からヒット作に恵まれずジリ貧に陥っていた。起死回生のヒットを飛ばし、アルファロメオを甦らせたのが1997年のフランクフルトショーに送り出したアルファ156だ。
ボクシーなフォルムのアルファ155の後継として登場したが、デザインは大きく違う。クラシックな味わいをほのかに漂わせる美しいスタイリングは、名デザイナー、ワルター・デ・シルヴァの手になるものである。セダンだけでなくスポーツワゴンも個性的だ。
エンジンは2.5L、V型6気筒DOHCと2L、直列4気筒DOHCを設定した。4気筒エンジンのトランスミッションはツインクラッチのセレスピードと5速MTだ。
その後、3Lエンジンを積むホットバージョンを加え、伝説のGTAの名を復活させている。
アルファ156は気持ちいいパワーフィールに加え、ハンドリングも軽やかだった。スタイリッシュなルックスに加え、走りもラテンの香りをプンプンさせていたからアルファ156は世界中で愛されている。
アルファロメオにとって久しぶりのヒット作となり、日本でもブレイクした。
マイナーチェンジで2Lエンジンは直噴化され、扱いやすいフラットなトルク特性を手に入れたからファン層も広がっている。
鳴り物入りで登場したセレスピードはトラブルが多発し、販売ディーラーも未成熟だったが、アルフィストは寛容な心でアルファ156と接した。
今もアルファロメオの傑作として語り継がれているのがアルファ156だ。
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