あったなぁ…かつて日本で大ブームを巻き起こした 超個性派輸入車 5選

ジープ・チェロキー

販売期間:1984~2001年
ジープ・チェロキーの中古車情報

1984年にデビューしたチェロキーは、全長4390×全幅1780×全高1635mmと、当時では大きく感じたが、今ではミドルクラスSUV
1984年にデビューしたチェロキーは、全長4390×全幅1780×全高1635mmと、当時では大きく感じたが、今ではミドルクラスSUV

 今につながるSUVブームの立役者がジープ・チェロキーだ。1974年、アメリカンモーターズはジープ・ワゴニアにワゴンの味わいを加えたチェロキーを送り出している。

 その2代目となるXJは1984年に登場した。オイルショック後の作品だからボディはコンパクト化され、ボディとシャシーを一体化したユニフレーム構造の近代的なものになっている。

 また、4WDの駆動方式もハイ/ローの2段トランスファー(副変速機)を備えた画期的なシフト・オン・ザ・フライ式セレクトトラックだ。簡単な操作で2WDとパートタイム4WD、フルタイム4WDを切り替えることができた。

チェロキーは1993年に300万円を切る299万8000円のスポーツをついかしたこと、ホンダが販売を開始したことにより販売台数は大幅に増えた
チェロキーは1993年に300万円を切る299万8000円のスポーツをついかしたこと、ホンダが販売を開始したことにより販売台数は大幅に増えた

 エンジンは何種類か用意されたが、日本では4L、直列6気筒OHVを主役とする。これに4速ATを組み合わせた。

 チェロキーは1990年代になると価格を引き下げ、1994年には300万円を切る廉価グレードの「スポーツ」を設定している。

 また、待望の右ハンドル車を1993年から発売し、ホンダ系の販売ディーラーでも扱いを開始した。

XJ型の最終モデルでは、エクステリアが大きく洗練されて質感が高くなったが、この頃にはチェロキーブームも下火になっていた
XJ型の最終モデルでは、エクステリアが大きく洗練されて質感が高くなったが、この頃にはチェロキーブームも下火になっていた

 リーズナブルな価格設定と販売ネットワークの拡大が功を奏し、1994年には1万1000台ものチェロキーを登録。

 その多くは廉価グレードの「スポーツ」だったが、大ブレイクし、一気に知名度を高めている。1990年代、GMとフォードのSUVを退け、日本でアメリカ車ナンバーワンに輝いたのがチェロキーだ。

サーブ900カブリオレ

販売期間:1986~1993年

2ドアノッチバックセダンをベースにルーフを取り払ってオープンとしたのが900カブリオレ。クラシカルな雰囲気がウケた
2ドアノッチバックセダンをベースにルーフを取り払ってオープンとしたのが900カブリオレ。クラシカルな雰囲気がウケた

 スウェーデンの航空機メーカーの自動車部門として個性的な乗用車を生み出しているのがサーブだ。12年の長きにわたって第一線で活躍したサーブ99は、1978年春に後継のサーブ900にバトンを託している。

 エンジンは2Lの直列4気筒DOHCで、時代に先駆けてターボも搭載した。最初は3ドアと5ドアのハッチバックだったが、1982年にはノッチバックのセダンを追加。この2ドアモデルのルーフを取り去ったのがサーブ900カブリオレだ。

 日本には西武自動車販売によって輸入されている。1980年代半ばまでは、違いのわかる一部のマニア向けと思われていた。

 が、広告に使われて注目を集め、作家の五木寛之氏も愛車のサーブ900を小説に取り上げたから、クルマ好き以外も目を向けるようになる。

サーブは古くからラリーをやったり、航空機メーカーの自動車部門ということでクルマ好きには人気があったが、900カブリオレは女性からの絶大な支持を誇った
サーブは古くからラリーをやったり、航空機メーカーの自動車部門ということでクルマ好きには人気があったが、900カブリオレは女性からの絶大な支持を誇った

 ボルボと違うキャラのスウェーデン車と言うことで徐々にファン層を広げていき、これをバブル景気が後押しした。

 1980年代後半にヒットを飛ばすと、オシャレな900カブリオレも富裕層や女性層を引きつけている。

 わずか数年ではあるが、サーブ900は販売を大きく伸ばし、その名を知られるようになったのだ。

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