キックスが抱えた困った事情 2021年まで延びた納期の裏側

■販売の現場が語るキックス販売の実情

●証言1:首都圏日産店営業担当者
 当社の場合はホワイト、シルバー、ブラック、ブラウンを中心にいずれも年内の納車が可能になっている。ほかのカラーは希望者が少なく、生産台数も限られているので2021年2月以降になるとお客さんには説明しているので困ることはない。

 ただ、メーカーやディーラーオプション、付属品は希望者が多いナビ、ETC、インテリジェントアラウンドビューモニターなどはあらかじめ装備車を発注するようにしている。必要ない場合は外すわけにはいかないので、お客さんを説得して納めるようにしないと納期が長引くので困るケースも多々ある。

●証言2:首都圏日産プリンス店営業担当者
 ボディカラーの納期は、扱う販社によって大きな差があるのではないか。バックオーダーを多数抱え、供給が間に合っていないので、各店舗はボディカラー、オプション装備の需要を予想してそれぞれ見込み発注をしている。

 ホワイト、シルバー、ブラック、ブラウンは希望が多いので、11月から12月と年内で納まる状況にあるが、これ以外だとオーダーが少なく、生産台数も限られるので、多くが2021年2月以降にずれ込むようになっているのが実情である。

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