新型ターボのほうがいい車 ベスト3
■スズキ スイフトRS&スイフトスポーツ
【旧型スイフトRS:1.2L直4/新型スイフトRSt:1L直3ターボ】
【スポーツ=旧型:1.6L直4/新型:1.4L直4ターボ】
では、ターボ化が良かった例を挙げよう。スイフトRSは旧型と同じ1.2L NAも用意するものの、RStは3気筒1Lターボにダウンサイジング。ダウンサイジングはこの手のコンパクトカーには、とても有効なテクノロジーだ。
単に排気量を小さくしてターボ化するよりも、スイフトのように気筒数を減す手法は意味がある。2000回転あたりからもシートに押し付けられるような加速感があり、排気音もなかなかスポーティだ。CVTとの相性が良いので、この加速感がある。
同列で、新型スイフトをベースにデビューしたばかりのスイフトスポーツも同じ。こちらは1.6L NAから1.4L直噴ターボになった。2000回転弱からのトルクの立ち上がりが鋭く、スペック上の数値以上の体感がある。
もちろん、そのパワーを受け止めるボディとサスペンション、タイヤに進化。この走りで200万円を大きく切る価格。ターボ化で一気に注目を浴びた成功例と言える。
■シビックタイプR
【旧型(FD2):2L直4/新型:2L直4ターボ】
そしてシビックタイプRだ。先代から既にターボ化され、今回のフルモデルチェンジでは同じエンジンをリファインして搭載。それがまたかなりレスポンスが向上していて、ターボなのにNAのようなピックアップ。
少し残念なのは、電動ウェストゲートの開閉音が静かになったことと、レーシングエンジンのようなアフターファイヤーの音も消されたことだった。つまり、性能には満足。
■ポルシェ ケイマン
【旧型:2.7Lボクサー6/新型:2Lボクサー4ターボ】
こちらは、皮肉にも悪かった例で挙げたポルシェだ。しかし、911ではない。ケイマンだ。また、ボクスターも同じ。
4気筒になったことで、車のバランスが格段に進化。軽快感が増し、とにかくコーナリングが楽しい。パワーも、ターボによるトルクアップと高回転域の抜ける感じが素晴らしい。
MRでバランスが良いから、RRの911のように細かなアクセルワークにこだわらなくても、オンザレール感覚で走りがスムーズなのだ。ケイマン・ボクスターはターボ化によって別のモデルに進化したといってもいいくらいだ。
コメント
コメントの使い方