ホンダのEV攻勢と、それに隠れた「本命」CR-V

 現在開催中の第45回東京モーターショー。ホンダブースは日本市場用にスポーツカーのコンセプトEVと流行りのAIを組み込んだキュートなモデルが出品されている。

 もちろんそれぞれ今後のホンダを占う上で重要なモデルだが、その横にある(日本ではそれほどだが)世界的なヒットモデルの新型が置かれておりました。

 見所たくさんの東京モーターショー。ホンダブースの注目ポイントを駆け足で紹介します。

文:大音安弘


■メインステージにある2台のEVは日本用と欧州用

 世界初公開されたのは、次世代スポーツカー「Honda Sports EV Concept(ホンダ・スポーツ・イーブイ・コンセプト)」だ。

 キュートなデザインで注目を集め、日本初公開された「Honda Urban EV Concept」とプラットフォームを共有するモデルだが、さらなる低重心化を図り、より意のままに操ることが出来る、スポーティな走りを実現しているという。

 いつの時代でも走る歓びを提供したいと願うホンダらしい一台だ。

 今年9月にフランクフルトモーターショーで公開された「Honda Urban EV Concept(ホンダ・アーバン・イーブイ・コンセプト)」は、初代シビックを彷彿させるスタイルが話題となったが、このコンセプトをベースとしたEVを2019年に欧州で市販化することが明らかにされていたが、2020年には日本でも発売するという。

 扱いやすいサイズと親しみあるデザインを持つホンダEVの主力となるとみられるだけに、どのような形で市販化されるか、続報にも注目したい。

■世界初披露車は「夢」というより「役立つ歓び」

 もう一台のコンセプトは、日本初公開となる「Honda NeuV(ホンダ ニューヴィー)」。このユニークなスクエアデザインのモデルは、自動運転技術とAIによって拡がるモビリティーの可能性を模索するものだという。

 ドライバーの表情や声の調子からストレス状況を判断して安全運転のサポートを行うほか、ライフスタイルや嗜好を学習して、状況に応じた選択肢の提案を行うなどのコミュニケーションがとれるクルマなのだ。

 またライドシェアへの対応も想定しているという。

 登壇した本田技研工業の八郷隆弘代表取締役社長は、コンセプトカーを紹介した最後に「ホンダは、いつの時代でも“役立つ喜び”と“操る喜び”を提供するために技術開発を進め、ユーザーの期待に応えられる商品を今後も届けたい」とコメント。

 時代が変わっても人に寄り添うホンダらしいクルマ作りを誓った。

■日本導入を待つ! なにげに新型CR-Vが展示

 メインフロアの横にズラッと並べられた市販車の中では、5代目に進化したクロスオーバーSUV「CR-V」の新型が日本初公開された。

 華やかで先進的なコンセプトカーに注目が集まる中で、メインステージの横に置かれた新型CR-Vに注目した人は「モーターショー通」といえるだろう。

 世界販売台数を考えればCR-Vのようなモデルこそが重要であって、むしろこういうクルマが稼いだお金でホンダは「冒険」ができている。

 さてではその新型を見てみよう。

 よりSUVらしいワイルドなスタイルとなった新型CR-V。メカニズムの特徴は、歴代初となる2モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」を搭載したFF車及び4WD車が設定されること。

 さらにガソリン仕様には、初の3列シート仕様も加わる。もちろん、先進の安全運転支援機能「Honda SENSING」を標準搭載する。

 現時点では参考出品とされるが、今や、ホンダを代表する世界戦略車の一台だけに、日本での復活が期待される(日本仕様は2016年3月に、ヴェゼルに吸収されるかたちで販売を終了している)。

 このほかにも、ホンダのプラグインの主力を担う「クラリティPHEV」の来年夏の日本投入などを発表。会場内には、今年1億台を突破したスーパーカブの記念展示やモータースポーツ参戦車の展示なども行われ、見どころのひとつとなっている。

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