ホンダアヴァンシア:中国で復活!!
アヴァンシアはホンダがチャレンジしたニュージャンルカーのひとつで、アコードをベースとした日本専用車だった。
ボディタイプはステーションワゴンのようだが、ホンダは『4ドアクラブデッキ』と称していた。アコードエアロデッキに通じるロングルーフが特徴となっている。
インパネシフトの採用により前席から後席へのウォークスルーを可能とし、広いだけでなくスライド&リクライニングなど後席の快適性を重視していた。
しかし、アコードワゴンと乗用タイプミニバンのオデッセイの中間に位置するというのが足かせになり、中途半端感は否めず、ユーザーはオデッセイ、アコードワゴンに流れていった。
マイチェンでローダウン、専用サスペンションチューニングなどを施したスポーツグレードのヌーベルバーグを追加したものの、シリーズの販売は好転せず、2003年に生産終了。
そのアヴァンシアの車名は2016年に中国で復活。日本ではワゴンタイプだったが、ルーフラインが美しい、大型のクーペSUVとして生まれ変わった。
全長4858×全幅1942×全高1675mmというボディサイズは、全長こそCR-Vより少し長いだけだが、全幅はかなりワイド。
エンジンは1.5L、2Lの直4ターボの2種類で、22万元(約340万円)から購入できる。
ダイハツテリオス:アジアで健在!!
ダイハツテリオスは1997年から2006年まで販売されたダイハツのコンパクトSUVで、軽自動車バージョンにテリオスキッドもあった。トヨタにOEM供給され、キャミとして販売されていた。
1.3L、直4エンジンを縦置きにするFRと4WDのラインナップで、見た目以上の悪路走破性を持っていたので、当時は影の実力者と言われていた。
そのテリオスの後継モデルとして登場したのがビーゴで、テリオスの車名は日本では1代限りで消滅してしまった。
ただ、東南アジアではテリオスの車名は健在で、ビーゴをテリオス(2代目)として販売。そしてビーゴが消滅後もテリオスは残り、現在3代目となっている。
2017年11月に登場した3代目テリオスは、全長4435×1695×全高1705mm(ロッキーは全長3995×全幅1695×全高1620mm)という日本の5ナンバーサイズで、最低地上高も220mmと高く、おまけに3列シートで7人が乗れる。
ダイハツはコンパクトSUVのロッキーの販売が好調だが、コンパクト3列シートSUVのテリオスを日本導入するのもありだと思う。
番外編/日産パルサー
日産チェリーの後継車でヨーロピアンテイストを纏ったハッチバック&セダンとして人気のあったパルサーは、2000年に5代目モデルが日本で販売終了となり、22年の歴史に終止符を打った。
日本での後継車は2000年登場のブルーバードシルフィや2004年登場のティーダだった。
そのパルサーの車名は、2006年に世界中から消滅したが、2013年にオーストラリアで復活したのを皮切りに、ニュージーランド、タイなどでも復活の狼煙を上げた。
そして2014年には欧州でもパルサーの車名が復活し、日本導入の期待もかかったが、2019年3月をもって復活したパルサーの車名は再び消滅してしまった。
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