プジョー208GT Lineはいいクルマか!?? クルマのプロが総出でチェック

■編集部マツナガはこう見た!

 キャラが非常に立ってて、魅力的なクルマですね! クセのあるデザイン、内装の未来感、フォーミュラカーみたいなステアリング形状、体をがっちりホールドしてくれるシート……。オトコゴコロをくすぐるんですよ。

 コレがコンパクトなパッケージに詰まってるってのが素晴らしい。思わず欲しくなっちゃいましたね……。

サイドビュー。空間の「無駄」を感じさせないフォルムに好感を持つ人は多いかも知れない。ちなみに全長×全幅×全長は4095×1745×1465mm、ヤリスは4115×1700×1475mmなので、ほぼ同じサイズだ
サイドビュー。空間の「無駄」を感じさせないフォルムに好感を持つ人は多いかも知れない。ちなみに全長×全幅×全長は4095×1745×1465mm、ヤリスは4115×1700×1475mmなので、ほぼ同じサイズだ

 走りは1.2Lターボエンジンが低速からしっかりトルクを出してくれるのでアクセルを踏むのが楽しいです。ちなみにプジョーの1.5Lディーゼルも楽しいエンジンなので、そちらと天秤にかけたいですね。

 唯一不満なのは足元。左足を休めるフットレストが小さい……。慣れたら問題なくなりましたケドね!

・パワー感:★★★★☆
・ハンドリング:★★★★☆
・お買い得度:★★★★☆

■今回はチョット豪華に(?)評論家の意見も聞くぞ

●清水草一はこう見た!

 同じPSAグループのホットハッチ・DS3のオーナーとしてはですね、新型208は、スポーティな性格はそのまま、なにもかもが熟成されたっていう印象だよ!

 サスはかなりスポーティだけど、バタつかずしなやかになった。楕円小径ステアリングのおかげもあって、ハンドリングはとってもクイック。3気筒の1.2Lターボのフィーリングは、相変わらず中速トルク炸裂で、実用域がビューンと伸びてとっても気持ちいい。

 しかもATが大幅に進化してる! 6速から8速になったことよりも、プログラミングがこなれて変速が上手になったから、もはや弱点ナシ! 室内は狭いけど、全体にシトロエンC3との差別化はバッチリだね!

・パワー感:★★★★☆
・ハンドリング:★★★★★
・お買い得度:★★★★☆

3気筒の不利を感じさせない1.2L、直3ターボ。100ps/20.9kgmを発生
3気筒の不利を感じさせない1.2L、直3ターボ。100ps/20.9kgmを発生

●永田恵一はこう見た!

 乗る前に感じたのは「ヤリスと同等の居住性を考えると、全長、特にノーズが長すぎ」ということだった。まあ日本では趣味のクルマになる輸入車なら、それも構わないけど。

 乗り始めるとシトロエン以上にアヴァンギャルドな小径ハンドルに違和感を覚えたが、足はよく動いているし、エンジンも3気筒の悪さを感じさせずと、いい意味でふつうの印象。

 しかし10分ほど乗ると、小径ハンドルは取り回しの際に楽な点など、208が体になじむように好印象になってきた。

 ここで思い出したのが国沢光宏師匠に言われた「フランス車はわかるまで時間がかかる」という言葉だ。というわけで208に試乗することがあったら、なるべく長い試乗を薦める。

・パワー:★★★☆☆
・ハンドリング:★★★★☆
・お買い得度:★★★☆☆

CMPプラットフォームはB、Cセグメント用の新世代プラットフォームで、居住空間やラゲッジ容量などをほぼ変えずに内燃機関、EVのすべてのパワーユニットに対応可
CMPプラットフォームはB、Cセグメント用の新世代プラットフォームで、居住空間やラゲッジ容量などをほぼ変えずに内燃機関、EVのすべてのパワーユニットに対応可

■まとめ

 乗り込んだ瞬間から好きか、そうでないかが、ハッキリ分かれるタイプのクルマと言えそうだ。好きな人はパワーフィールから乗り味まで、すべてが好ましく思え、苦手な人はネガな部分に目がいきがち。

なので208の購入を考えている人は、必ず実車を見て、コックピットに乗り込んでみよう。もしそこで好きとなったら、購入一直線、かもね。

■プジョー 208GT Line主要諸元
・全長×全幅×全高:4095×1745×1465mm
・ホイールベース:2540mm
・車両重量:1170kg
・エンジン:直3 DOHC+ターボ
・総排気量:1199cc
・最高出力:100ps/5500rpm
・最大トルク:20.9kgm/1750rpm
・トランスミッション:8速AT
・WLTCモード燃費:17.0km/L
・価格:293万円


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