エンジンオイル選び
エンジンオイル自体の選び方は自動車メーカーが厳しい試験をしているだけに、説明書に記載されているグレードと粘度の中から選ぶのが基本だ。
よくある「サーキットを走るから説明書に記載されていない粘度の高いオイルにしよう」というのは考えものだ。
粘度の高さが抵抗となるのが原因で油温が上がりやすくなったり、オイルの流れる経路の形状によっては粘度の高いぶん、オイルの硬さによりオイルが流れにくくなる原因になることもある。
そのためかなりエンジンに手を加えているなどの事情がなければ、エンジンオイルの粘度は説明書に書いてあるものから選ぶべきだ。
またエンジンオイルの種類は、価格は高めだけどエンジンの保護に代表される各種性能に優れるため高級なオイルとされる化学合成油がもっとも無難だろう。
低温側が0のオイルは0というだけでも造るのが大変なので、自動車ディーラーなどに置いてある純正オイルでも化学合成油となることが多い。
季節によって使い分けたい消耗部品はあるのか?
エンジンオイルは夏場と冬場で使い分ける必要がない、という結論を出したが、そのほか消耗品で使い分けたほうがいいものはあるのかを見ていく。
1つはMT車のミッションオイルかもしれない。
というのもクルマによっては冬場だと温まるまで2速に入りにくいなどというものもあり、そういったクルマでは冬場は柔らかいミッションオイルに変えるという手はあるかもしれない。
しかし、ミッションオイルはエンジンオイルほど頻繁に交換するものではなく、一度入れたら年単位で使うことが多いのもあり、季節で使い分けるのは現実的ではないのかもしれない。
2つ目からは消耗部品以上に見る頻度が多いもので、まずはディーゼル車が使う軽油だ。軽油は昔から言われているように寒いと凍るので、寒冷地で販売される軽油は凍結を防止する成分が入っている。
そのため首都圏などからスキー場に行くという際などには、目的地で残り半分くらいになる燃料で出発し、目的地に着いたら満タンにしておくというのが無難だ。
最後がタイヤの空気圧である。夏場は暑さにより空気が膨張するのでタイヤに入っている空気圧も高めとなる。
しかし寒い冬場はその逆なので、チェックを怠ると、「予想外に空気圧が低かった」ということが起こる。そのため冬場の空気圧のチェックは夏場以上にマメに行いたいところだ。
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