いよいよジムニーも電動化!! 欧州に続き、国内モデルも!?
ハイブリッドシステムに関しては、現時点スズキが国内モデルで採用しているのは、12Vマイルドハイブリッドのシステムのみ。しかし実は、欧州地域で販売されているスイフトスポーツには、48Vマイルドハイブリッド(HV)が標準搭載されている。
スイフトスポーツ マイルドHVに採用されている、1.4L直4ブースタージェットターボエンジン(K14D型)と6速MTとを組み合わせた新型のパワーユニットは、最新の排ガス基準「EURO6d」に対応する環境型エンジンだ。最高出力は129ps(95kW)/5500rpm、最大トルクは235Nm/2000rpmを発揮。
さらに、モーター「IGS」は最高出力13ps(10kW)を発生。12Vマイルドハイブリッドのモーター出力は2.3kWなので、およそ5倍のパワーアップがなされたことになる。
これにより、発進時には力強い加速が可能となり、WLTP複合条件でのCO2排出量は127g/km、燃費は5.7L/100km(≒17.5km/L)だ。この48Vマイルドハイブリッドシステムが、ジムニーにも採用される、ということであろう。
このパワートレインがジムニーにつけば、CO2排出量の基準値(商用車)をさらに過達することになり、スズキにとっては嬉しいことになる。現時点、CAFÉ規制基準値の達成目途があるのは、世界的に見てもトヨタのみ。
スズキの戦略としては、このように48Vマイルドハイブリッドモデルを順次増やしながら、トヨタからOEMによってストロングハイブリッド車を販売していく計画であろう。
欧州ジムニーが生産されているのは、スズキの主力工場でもある静岡県の湖西工場ただひとつ。ここで、ジムニー/ジムニーシエラが同じラインで製造され、日本国内はじめ、世界へ輸出されていく。
同じ工場、同じラインで製造されているのに、日本向けのジムニーシエラと、欧州ジムニーで、エンジンをわけることは、大いに無駄。ということは、国内ジムニーシエラも、早いタイミングで48Vのマイルドハイブリッドに切り替わる、という予想ができる。
そして、将来的には、欧州ジムニー(=ジムニーシエラ)は、トヨタ ヤリスハイブリッド用の1.5L直列3気筒エンジンのTHS-IIを積むのではないか、と筆者は予想している。
ヤリスハイブリッド(欧州仕様車)は、NEDC(新欧州サイクル)が複合モード燃費34.5km/L、CO2排出量64g/km、WLTPだと複合モード燃費27km/L、CO2排出量85g/kmと公表されている。
この数値は驚異的だ。スズキとしても、喉から手が出るほどに欲しいユニットだろう。こんなジムニーが誕生すれば、ジムニー人気がさらに加速するのは間違いない。
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