走る至宝、カワサキ×ビモータが国内上陸!? KB5にも期待!

復活第2弾、KB4はリアラジエター構造で差別化

 そして復活第2弾モデルとしてアナウンスされていた「KB4」の続報も届いた。

 本作は、カワサキのNinja1000SXの直4ユニットを、ビモータのお家芸である鋼管トレリスフレームに搭載したFUNスポーツ。元々のNinja1000SXは、141psを発生する直列4気筒をアルミフレームに搭載したスポーティツアラーだが、KB4は独自フレームで大幅な軽量化が期待できる。

 ビモータ本国のフェイスブックで公開されたティザー画像や動画によると、やや大柄なNinja1000SXがベースとは思えないほどコンパクト。Ninja1000SXの車重236kgからダイエットにも成功しているはずだ。クラシカルな丸眼とフルカウルを組み合わせ、ビモータならではのデザイン性も満足できる仕上がりだろう。

ビモータがSNSで発信するKB4は、1978年に発売されたKB1の現代版とされている。丸目のフルカウルはそのイメージを踏襲しているが、ノスタルジーだけでなく革新技術も取り込んでいる
ビモータがSNSで発信するKB4は、1978年に発売されたKB1の現代版とされている。丸目のフルカウルはそのイメージを踏襲しているが、ノスタルジーだけでなく革新技術も取り込んでいる
1978年のKB1。KB1はカワサキ×ビモータ1号機という意味。Z1000のエンジンをビモータ独自の車体に搭載。水平マウントされたリアクッションがベース車のNinja1000SXと共通なのは偶然か!?
1978年のKB1。KB1はカワサキ×ビモータ1号機という意味。Z1000のエンジンをビモータ独自の車体に搭載。水平マウントされたリアクッションがベース車のNinja1000SXと共通なのは偶然か!?

 また、ラジエターをエンジン前面→リヤに移設したとのウワサも。このビモータらしい革新的な構造によって、Ninja1000SXの軸間距離1440mmから大幅なショートホイールベース化が期待できる。ベース車と一味違う俊敏スポーツとして楽しめそうだ。

 情報筋によると、発表は「2021年11月末に開催予定のミラノショー」が予想される。KB4の国内取り扱いは不明だが、こちらも全国のカワサキプラザで購入可能になることを期待したい。

KB4は、バイクでは珍しいリアラジエターを採用するとの情報だ。これによって、エンジン搭載位置がよりフロント側に移動でき、ショートホイールベース化、フロント荷重の促進が期待できる
KB4は、バイクでは珍しいリアラジエターを採用するとの情報だ。これによって、エンジン搭載位置がよりフロント側に移動でき、ショートホイールベース化、フロント荷重の促進が期待できる

懐かしくてカッコイイ、ビモータ+Z900RS=KB5が欲しい!

 さらに国内でビモータの人気を盛り上げる起爆剤として、本誌では“KB5”(仮称)を提案したい。

 KB5は、大型クラスで国内ベストセラーを記録しているZ900RSに、独自のキットを与えたネイキッド。元ネタは、知る人ぞ知るビモータ製Z1用キットだ。実はこのキット、1978年にビモータが発売した公道モデル=KB1より古く、カワサキ×ビモータの原点「KB0」と呼ぶべき存在。

 カワサキZ1向けのスイングアーム、星形マグネシウムホイール、シート&外装などがラインナップされ、日本にも何セットか輸入されたようだ。その「KB0」を再現したKB5こそ、カワサキ×ビモータのコラボを祝い、カワサキモータース発足の記念碑的マシンに相応しいだろう。

Z900RSの水冷直4をベースに「KB0」を再現したKB5。元祖Z1をオマージュしたZ900RSに対し、斬新な懐古系ヨーロピアンスポーツを提唱できる(CGイラストは編集部が制作したもの)
Z900RSの水冷直4をベースに「KB0」を再現したKB5。元祖Z1をオマージュしたZ900RSに対し、斬新な懐古系ヨーロピアンスポーツを提唱できる(CGイラストは編集部が制作したもの)
こちらがビモータ初の製品と言える1973年発売のZ1用キット。フレームが制作されていないためかナンバリングされていないが、スイングアームはビモータ製。「KB0」と言える存在だろう
こちらがビモータ初の製品と言える1973年発売のZ1用キット。フレームが制作されていないためかナンバリングされていないが、スイングアームはビモータ製。「KB0」と言える存在だろう

 KB5を投入すれば、2016年末からほぼ変更がなく新味に乏しくなってきたZ900RSにテコ入れすることも可能。ヨーロッパ圏においてKB5は一段と歴史的な重みとインパクトがあり、日本国内とは別路線でZ900RSの販促につながる……といいこと尽くめなのだ。

 分社化によって収益性を上げる必要性があることから、2021年に復活した“メグロ”ブランドに続いて、オジサンライダーからの注目度が高いビモータに力を入れる。そんなカワサキのシナリオを予想したい。

 ゆくゆくは、Z550FXベースであるKB2の現代版として、ZX-25Rの直4を積んだミドルクラスも……。カワサキとビモータのコラボは夢(妄想)が膨らむ!

2018年から3年連続国内ベストセラーのZ900RS。そろそろ角Zタイプがリリースされてもおかしくない頃合いに、KB5のような展開があるとサプライズ度がアップするはず。果たして!?
2018年から3年連続国内ベストセラーのZ900RS。そろそろ角Zタイプがリリースされてもおかしくない頃合いに、KB5のような展開があるとサプライズ度がアップするはず。果たして!?

【画像ギャラリー】ドゥカティやMVアグスタよりも格上!? 珠玉のビモータによるカワサキモデル

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