厳選!! 一生に一度はオープンカーを愛車にしたい人へ オープンカー超入門車 5選

ホンダ S660(2015年4月~2022年3月)

最近減ってしまったけど…今が買い時!? オープンカー再考
S660を新車で手に入れられるチャンスはあと少し。ホンダSシリーズの中古車人気は高いため、買っておいても損はないはずだ

 ホンダが誇る、Sシリーズの血統を受け継ぐマイクロスポーツカー。1996年に姿を消したビートから約19年ぶりに復活した軽自動車規格のオープンスポーツカーということで、一部からは熱狂的な支持を集めていたものの、残念ながら2022年3月の生産終了が発表された。

 ミドシップエンジン・リアドライブ(MR)レイアウトを採用することで回頭性が良く、キビキビと動く印象のクルマに仕上げられている。また、専用の660ccターボエンジン、マニュアルトランスミッションには新開発の6速MTが搭載されている。

 また、ロールが抑えられ、コーナーを思い通りにトレースできるようなドライビングを可能とする電子制御システム「アジャイルハンドリングアシスト」が搭載されるなど、スポーツカーとしての走りを極めるための機能がふんだんに盛り込まれている。

 現在、数量限定ながら追加発売されているため、新車で手に入れたいなら今がラストチャンスだ。

ホンダ・ビート(1991年5月~1996年12月)

最近減ってしまったけど…今が買い時!? オープンカー再考
シートの柄ひとつとっても、お洒落感が漂っていたビート。発売当時のインパクトはハンパなかった!

 かなり古めのモデルになってしまうが、やはり軽自動車初のミドシップ、ビートを外すわけにはいかない! 

 エンジンは新開発された3気筒SOHCのMTREC(エムトレック)を搭載し、軽自動車自主規制上限の64ps/8100rpmを発生した。

 軽乗用車として初めてエンジンを座席後部に搭載し、後輪を駆動する ミッドシップエンジン・リアドライブ方式(M・R)と2シーター・フルオープンボディを採用。量産車として世界初となるミッドシップ車のフルオープンモノコックボディを採用することで、高い剛性も確保することに成功。

 他にも、4輪ディスクブレーキ、SRSエアバッグなど、軽自動車としては初採用となる装備も多数。ホンダのビートにかける想いを感じさせた。

 ライバルのカプチーノと比較しても10万円前後は安い138万8000円(税抜き)という価格設定は、お買い得と感じずにはいられない。

 現在の中古車市場の平均価格は100万円前後。新車価格を考えると、値落ち率は低いものの、それだけ「欲しい!」という人が多いということ。デビューからすでに30年も経っているクルマということを考えると、天晴! というほかないだろう。

スズキ・X-90(1995年10月~1999年1月)

最近減ってしまったけど…今が買い時!? オープンカー再考
開放感という意味ではイマイチだったが、風の巻き込みは少なく、オープンにして走行しても快適性が確保できた

 スズキのオープンカーといえば、カプチーノをイメージする人が多いかもしれないが、ここで紹介したいのは、X-90。

 X-90は、カプチーノとほぼ同時期に発売されていた。注目すべきは、小型クロスオーバーSUVであるという点。オフロードSUVでは、スズキ・ジムニーなどにキャンバストップが設定されていたものの、国産クロスオーバーSUVのオープンカーというカテゴリーでは、他には日産・ムラーノ クロスカブリオレのみ。ただし、こちらは北米仕様なので日本では逆輸入というかたちでしか手に入らない。

 ベースは、初代エスクードの3ドアモデル。ルーフはワンタッチで脱着できるグラスルーフ&Tバーという構造となっていた。ただし、リアウインドウは固定式なので、開放感抜群とまではいかなかったのが残念なところ。

 走行性能も侮れずで、1.6リッターSOHCエンジンは、最高出力100ps、最大トルク14.0kgmと、なかなかの強心臓。パートタイム式4WDを採用することで高い悪路走破性を発揮するなど、可愛らしい外観からは想像できないほどの力強い走りを見せてくれた。

 約2年の生産期間の販売台数は約1300台と、セールス的には惨敗だったものの、独創性に満ちた一台だった。

【画像ギャラリー】逆風に負けるな! 歴史に残したいオープンカーはまだまだある!(29枚)画像ギャラリー

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