前代未聞のワゴンタイプ交通覆面。大阪府警のステージア登場の衝撃を覚えているか?

10年以上の活躍! 退役までの変遷

 交通取り締まり用覆面パトカーは、一定年数を経ると別部署へと車両を「異動」させることが多く、このステージア2台も例外ではなかった。

 八尾分駐所のライトブルーステージアを例に挙げると、八尾分駐所(大阪ナンバー)から交通機動隊本隊所属(なにわナンバー)、その後高速隊の藤井寺分駐(和泉ナンバー)、最後は高速隊本隊(大阪ナンバー)の所属となり、かっこ内に示したように、その都度ナンバー変更も行われた。この個体は2014年中頃まで活動が確認されている。

 一方、シルバーの個体を最後に筆者が目撃したのは2015年11月だった。こちらの晩年は高速隊貝塚分駐所属であったため、和泉ナンバーを取得していた。

 シルバーの個体は災害警備訓練などでも活躍しており、交通規制訓練では資器材運搬などで活用されていたようだ。

災害警備訓練時のひとコマ。大東分駐所所属当時に参加していた
災害警備訓練時のひとコマ。大東分駐所所属当時に参加していた

 なお、大阪府警では、ステージアが第一線を退いた頃の2011年にも、ステーションワゴンタイプの覆面パトカーが登場している。スバルレガシィツーリングワゴン(BR9型)で1台が府費で導入されている。こちらは高速隊所属なのだが、阪神高速道路環状線や神戸線などで頻繁に活躍している。ステージア同様にアンテナは車内に備わっており、外観上は全くわからない印象だ。

 こちらも導入から10年を超えているため、後継車両が気になるところ。またもやステーションワゴンタイプの交通取り締まり覆面が導入されるのだろうか。

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