バス専用に大進化? ショッピングモールでよく使うアレがバス向けに大幅進化


 近づくだけでモニターに体温を表示してくれるサーマルカメラは、今や至るところに設置されている。そう近づいて体温をモニターに表示してくれるアレだ。じつはバス専用のサーマルカメラがこのほど登場し、富士急ハイランドや御殿場プレミアムアウトレットなど人気の観光地に路線を持つ富士急モビリティの高速バスにさっそく導入されるという。

 まもなく迎える夏休み、そして海外からの観光客を受け入れ緩和など、コロナ禍以前の状況に戻りつつある。だからこそバスも安心・安全にというワケだ。一体どんなモノなのか!?

文:成定竜一(高速バスマーケティング研究所代表)
編集:古川智規(バスマガジン編集部)

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バス乗車口に設置して自動測定

 飲食店や商業施設には発熱者の検知する「サーマルカメラ」が設置されるのはごく一般的な光景になった。利用者が手首などを近づけ温度を測る体温計と違い、歩行して通過時にAIが人の顔を認識し、額の表面温度を自動測定するのが特徴だ。

 2022年6月21日(火)に「サーマルカメラジャパン」からバス車内設置用の新型機種「Garuu(ガルー)」が発売された。 バス乗降扉付近のポールに設置する。乗車時に交通系ICカードをタッチするリーダーをイメージしていただくとわかりやすい。

ドア付近のポールに設置する。前ドアのほか路線バスの中ドア付近も可

 乗客はバスに乗車するだけで自動測定されるので、表面温度が基準値より高かったり、マスクを着用していなかったりすると、日本語でその旨を警告する。バス設置用の特徴は直流電源を使用することと耐振動性だ。振動については専用ジェルシートを使用することにより90%以上の防振性能を誇る。

第一弾導入は富士急の高速バス

 「Garuu」導入の第一弾は富士急モビリティの高速バスで、富士山静岡空港~御殿場プレミアム・アウトレット~富士急ハイランド~河口湖線だ。新型コロナの影響で運休していた同路線が7月から運行を再開するのに備え「Garuu」が実車に装着された。

 サーマルカメラジャパンによると「県民割」の全国拡大や訪日観光客受け入れ再開を踏まえ、人の移動が増加することが想定されることから、車載用サーマルカメラの需要の増加が見込めるという。

乗客は普通にバスに乗り込むだけで発熱検知される

 仮に発熱を検知した場合のバス事業者の対応方法を各社でマニュアルを作成したり、乗客に周知する等の課題が残るが、路線バス以外でも宿泊施設や商業施設、医療機関や学校等の送迎バスでも同様に有効だ。

 また観光庁による「外国人観光客の受入れ対応に関するガイドライン」では、インバウンド・ツアーの参加者に発熱等の症状が出た場合は、添乗員が漏れなく報告するよう求めており、インバウンド用ツアー専用車の需要にも期待が集まる。

 これらの取り組みが進む状況について筆者は総じて「全乗客の発熱の有無を確認することは、乗客自身の安心感醸成につながる」とのオピニオンを持つ。

 国内のバスツアーであってもガイドや添乗員が大声を出せないため、無線レシーバーを参加者全員に配布しワイヤレスで案内を実施する例が増えており、それにより添乗員が集合地まで持ち運ぶ荷物が増大している。

 発熱検知を車両側で行えば負担軽減になり、貸切バスのツアー専用車両にも有効だろう。

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