■レヴォーグはスバリストを守るスバルの良心だ!!
レヴォーグとしては初代でも、実質的には人気のあった頃のレガシィ直系の後継車であることに違いなく、買った人もそのつもりで買った人が大半であることに違いない。
そのレガシィがかつてウケた最大の要因は、これぐらいのサイズの高性能なワゴンであること。
ワゴンとして必要十分な居住性と積載性を持ち、パワフルなボクサーエンジンとシンメトリカルAWDによる天候を問わない走行性能を身に着けていたからにほかならない。
そこにスバル独自のアイサイトという武器も加わって、ますますレヴォーグを指名買いする人が増えた。
ほかに似たようなキャラクターのクルマもほぼ存在せず、そこに共感するファンの期待にちゃんと応えることができているから売れたわけだ。
2018年度上半期の販売台数は7576台で40位と、登場から時間が経過したせいか、さすがに一時期ほどの勢いはなくなってきたものの、いまでも街でよく見かけるのはそれだけ売れたからにほかならない。
■安くて上質なスポーツもあるスイフトは庶民の味方
2018年度上半期には前年比の約1割増の1万9484台を販売してランキング25位。えっ、そんなに低いの!? と感じた人も少なくないことだろう。
なにせコンパクトカークラスでは、1位のノート(6万3303台)や2位のアクア(6万2220台)はいうまでもなく、すっかり存在感をなくしたものの実は売れている5位のヴィッツ(4万6213台)や、出足でつまずいたものの底力を発揮している8位のフィット(4万1929台)に大きく水をあけられている。
それでもスイフトのほうがなにかと話題に上がることが多い気がするのは、キャラが立っているからだ。
日本車であることを意識させない無国籍風味のデザインもスイフトならではのキャラのひとつだが、なによりも大きいのは、世界に通用するグローバルカーとして、走る、曲がる、止まるをしっかり作り込み、それが高く評価されたことだ。
ひいてはスズキ自体のイメージを大きく変えることに成功し、にスイフトはその立役者として、完成度の高いコンパクトカーというイメージすでに確立している。
さらには、その急先鋒であるスイフトスポーツの存在も大きい。スポーティなコンパクトカーの中でも別格的な完成度の高さを誇り評価も高いスイフトスポーツが、スイフト全体のイメージをさらに引き上げている。
よいイメージと、それに違わぬ実力の持ち主であること。それがスイフトのウケている要因だ。
■世界のベンチマークCクラスはファンも裏切らない
2018年上半期における輸入車の販売台数ランキングのベスト3は、昨年度と同じく1位がMINI、2位がゴルフ、3位がCクラスとなった。
MINIはすべてボディタイプを合わせての数字なので、実質的なナンバーワンはゴルフだ。
そのそつのない仕上がりは、たしかにこのクラスの世界のベンチマークと呼ぶにふさわしく、価格もリーズナブルゆえ売れているのもうなずける。
いっぽうで、けっして安くないのに、こんなに売れているのかと驚かされるのがCクラスだ。
高くてもそれだけ買う価値を感じた人が大勢いるからにほかならないわけだが、要因としては、まず絶対的なブランド力があり、誰の目にもひとめでわかるデザインの力によって、存在そのものが多くの人に「欲しい!」と思わせる強い力を持っているところが大きい。
さらにはドライブすると誰しも感じ取れるメルセデス特有の走りがある。しっかりとした手応えと接地感のあるステアリングフィールや優れた操縦安定性による絶大な安心感、長時間運転しても疲れ知らずの走行感覚はメルセデスならでは。
最近ではやたらと俊敏性をアピールするようになったが、それでも本質は変わらない。また、そのときそのときで世界最先端のものを惜しみなく与えてきた安全性への取り組みも挙げられる。
これほどメルセデスが愛されるのは、もともとブランドに魅力がある上さらに、それ相応のことをメルセデスがやっているからに違いない。
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