スパイアクション映画の金字塔『007』の60周年を記念し、公式チャリティオークション「Sixty Years of James Bond」が開催されることになった。このオークションでは、映画『007』に纏わる貴重な品々が出品されるという。
そのなかで注目なのが、最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』で使用されたディフェンダー110などのスタントカーだ。映画撮影に使われた実車を所有できる夢のような機会となっている。いったいどんな車両が出品されるのだろうか。
文/大音安弘、写真/ジャガーランドローバージャパン
【画像ギャラリー】日本未導入の007限定車「ランドローバーディフェンダー110 V8 ボンドエディション」とは?(10枚)画像ギャラリー■映画「007」のチャリティオークションが決定!
長年多くのファンに愛されてきたスパイアクションの名作『007』の公開60周年を記念したチャリティオークション「Sixty Years of James Bond」が、2022年9月28日に開催される。最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』に関連する商品を中心に60点が出展されるが、そのなかには作品に登場したクルマも含まれるというから驚きだ。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』では、ジャガー・ランドローバーも車両提供を行っており、同ブランドから作品に登場したスタントカー3台と、大好評だった限定車「ディフェンダー110 V8 ボンドエディション」が提供されるという。
■出品されるランドローバーとジャガーのスタントカーはこれだ!
それでは、出品されるランドローバーとジャガーのスタントカーについて紹介したい。1台目の「ディフェンダー110」は、「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」の適役がジェームズ・ボンドを追い詰めるべく、荒野を駆け抜けるシーンで登場したもの。
作中では3台のディフェンダー110が登場しているが、撮影用には10台が用意され、そのウチの1台である。車両識別コードであるVINコードには、「SALEA7BU5L2C00007」と「007」専用車を意味するところもポイントが高い。
車両の仕様は、ガソリン仕様の3L直6ターボ「SE」で、カラーは、「Santorini Black 」でエクステンデッドブラックパック装着車となる。実車の外観には撮影の際の生々しい傷も残されており、迫力満点。同車は、映画公開前のプロモーションにも使われたという。
車内はスタント撮影のために、ロールケージやアンダープロテクションなどが加えられている。ただし、非走行の展示用販売となるため、登録して走行を行うことは難しいようだ。予想落札価格は30万ポンドから50万ポンドとされている。
続いて2台目は「レンジローバースポーツSVR」で、「Eiger Grey」のボディカラーに、カーボンパックとオールテレインタイヤ付きの22インチアロイホイールを装着したもの。2018年モデルイヤーのもので、作中では2台のレンジローバースポーツSVRが、ボンドたちの追跡者として登場。
撮影用として6台が用意され、そのうち1台が出品される。スタントカーとして、SVRが選ばれたのは、575psのV8スーパーチャージャーエンジンとSVR用チューンのサスペンションが高速走行の刺激的なスタントシーンの撮影に必要と判断されたためだという。こちらも非走行の展示用販売となり、落札価格は8万~12万ポンドとされる。
3台目は唯一のジャガーである「ジャガーXF」だ。こちらもボンドの追跡者として2台が作中に登場し、南イタリアのマテーラの街角を縦横無尽に駆け回る。撮影には6台が用意され、出品車はそのうちの1台。
3L V6スーパーチャージャーの「S」で、2020モデルイヤーのもの。ボディカラーは「Eiger Grey」だ。ジャガースペシャルビークルオペレーションが映画の車両担当チームと協力し、改造などを行ったという。こちらも非走行の展示用販売となり、予想落札価格は5万~7万ポンドとされる。
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