歴代国産車【アイデア倒れ珍装備】にあっぱれ!!!

■スカイラインクーペと三菱GTOのオートスポイラー

 外装パーツでは7代目スカイラインクーペ(1986年)のGTオートスポイラー。速度が70㎞/hに達すると自動的に下降するが、スイッチ操作で任意に降ろすこともできた。

スカイラインクーペに設定されたGTオートスポイラー(1986年スカイラインクーペ)は効果はともかく、スカGファンはGTオートスポイラーにシビれた。GTS-Rは固定式に変更

 GTO(1990年)もフロントベンチュリーカバーとリアスポイラーが速度に応じて自動的に動くアクティブエアロシステムを採用した。GTOには後輪操舵を含めて可変機能が多く、排出ガスの流れる経路を変えてマフラーの音質を変化させるアクティブエキゾーストシステムもあった。

アクティブエアロシステム (1990年GTO) R31スカイラインクーペが採用したGTオートスポイラーの進化版といった装備がこれ。速度に応じてフロント&リアスポが自動で動く

アクティブエキゾーストシステム(1990年GTO)。排出ガスが流れる経路を変更し、スイッチ(右写真)でマフラーの音質を変えられるシステム。ノーマルとサイレントの2つのモードを設定していた

 外装関連で感心したのはボンゴフレンディ(1995年)のオートフリートップだ。駐車時に電動で天井を持ち上げると、2名が就寝できるベッドスペースになる。

 キャンピングカーでは普及していたが、オートフリートップは電動式だから扱いやすく、格納時には両脇のテントがキレイに畳まれた。当時のキャンピングカーに装着された手動式は、畳む操作に不慣れだと、テントが内側へ収まりにくく外側にハミ出したものだ。

オートフリートップ(1995年ボンゴフレンディ)。ボンゴフレンディ最大の目玉装備。スイッチひとつで屋根の上に居住スペースが誕生する装備で電動式だったのが革新的だった。1代限りで終わってしまったのが残念

■クルマと話すことが1980年にもうできていた?

 次は内装。最も面白かったのは初代レパード(1980年)のエレクトロニックボイスインフォメーションだ。各種の警告が女性の音声で行われ、乗り込んだ時に「キーをお確かめください」と言われた時は笑った。

 確かめる以前に、キーがなければ発進できない。もっともカーナビの道案内などは、音声がないと画面を注視することになる。ボイスインフォメーションは、今日の音声機能の基礎になった。

エレクトリックボイスインフォメーション (1980年初代レパード) 電子式音声合成による女性の声で警告や情報を伝えてくれるもの。2ドア、4ドアともにターボの上位グレードに設定された

 7代目ブルーバード(1983年)のセーフティドライブアドバイザーも印象に残る。パワステの操作パターンや運転時間から、ドライバーの疲労を判断して、センターコンソールのインジケーターに休憩をうながす。今のクルマには、車線逸脱警報を続けて作動させると、休憩を提案する機能がある。このような装備の基礎でもあるだろう。

セーフティドライブアドバイザー (1983年7代目ブルーバード) ステアリングの操舵角センサーと専用コンピュータを装備しており、覚醒時から睡眠に移る際の脳波時に現れるステアリング操作パターンと一致するとブザーで警告を促すシステムだった

次ページは : ■高級車ならまだしも、わざわざ傘を入れるために……

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