毎月約200店舗のディーラーを回り、足で稼いだ情報をみなさまにお届けする当企画。「販売の鬼」といわれる遠藤徹氏がお届けします。
今回はトヨタの販売チャンネル4系列化でアルファード/ヴェルファイア、ノア/ヴォクシーなどの統合される車種情報や、さらにはエクストレイルやリーフ、エクストレイルの一部改良、新型インサイトの最新情報など、盛りだくさんの情報をお届けします。
※2018年10月中旬時点での情報です。
文/遠藤 徹
写真/ベストカー編集部
初出/ベストカー2018年11月26日号
■アルファード、ヴォクシー、ルーミーなど姉妹車は2025年までに一本化が濃厚
トヨタは7年後の2025年までに4系列店を実質一本化し、全車併売制とする方針で、それまでに姉妹車として販売しているアルファード/ヴェルファイア、ヴォクシー/ノア/エスクァイア、ルーミー/タンクは代表モデルに一本化する見通しです。
従来、姉妹車は基本コンポーネントを共用しながら内外装のデザインに違いを持たせることで、取り扱い店を分けて姉妹車トータルの販売台数を効率よく伸ばすのが狙いでした。
それを、2025年までに4系列店全車併売制に移行すると、姉妹車構成にする意味がなくなるため、1車種だけに一本化するということになります。
ただし、現在3つある姉妹車はそれぞれコンセプト分けをして市場に定着しているので、どのモデルに集約するかが課題となります。
ごく普通に考えれば販売台数が多く、マーケットの定着率が高いモデルをチョイスするはずですが、アルファード/ヴェルファイアのようにどちらかを選ぶのかが難しいモデルもあります。このため2025年以降もしばらく併売し、その後の経過を見ながら集約するという案も浮上しそうです。
いずれにしろこれら姉妹車を一本化すれば、乗用車銘柄別登録ランキングは軒並みトヨタ車が占めることになり、他メーカーの有力モデルはベスト10の圏外となる車種がさらに増えそうです。
アルファード/ヴェルファイアは、来年度からいずれかの車種を全系列全販売店が取り扱う予定。次期型ではいずれかに一本化が図られるのか、注目されます。
■マイナーチェンジ直前の現行プリウスが30万円超の値引き!
トヨタは2018年12月17日にプリウスをマイナーチェンジしますが、現在、その改良前モデルが激安状態になっています。
カーナビ、ETC付きだと車両本体から25万円以上、オプション込みでは30万円強の値引きになるのがごく普通の購入条件です。下取り車があれば35万円引き突破も夢ではありません。
マイナーチェンジすると安全装備が充実化するぶんも含めて、従来よりも5万円以上価格がアップすることが考えられるうえに、車両本体値引きは10万円近辺に引き締められるので、改良前と改良後の実質的な価格差は30万円にもなりそうです。
改良モデルはクルマとしての性能面ではあまり変わりませんが一部デザインが変更される予定です。そのため見た目にこだわらなければ大幅に買い得といえる状況です。
従来モデルは11月初めにオーダーストップとなる見込みで10月いっぱいが最終の狙い目となっています。最近はオーダーしてから生産する受注生産方式に切り替えているため、改良モデルの納期は来年にずれ込む見通しです。
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