■先代Aクラスよりも大幅に広がった居住空間!
注目すべきは居住空間。先代モデルでは少し背の高いBクラスの存在を考慮して、思い切り背の低いスポーティなスタイルだったが、今回のAクラスはゴルフに近い、普通のハッチバックスタイルとしてきた。それでもゴルフよりも全高を57mm低くしたのは意地か。
ヘッドクリアランス、レッグルームともにヘッドルームが前席7mm、後席8mm、ショルダールームが前席9mm、後席22mm、肘部分の空間が前席35mm、後席36mmそれぞれ拡大するなど、ゆとりある室内空間に進化。
また、ラゲッジスペースについても先代モデルから29L増の370Lに拡大されるとともに、トランク開口部が200mm、トランク長が115mm、トランク幅が225mm広がることで利便性が高まっている。
まず日本仕様として導入されたのは「A180」。さらにダウンサイズされた1332㏄直4ターボは136ps/20.4kgmで1.6L、直4ターボだった旧型に対し、最大トルクは変わらぬまま最高出力を14ps引き上げている。
組み合わされるトランスミッションは7速DCTだ。
■「ハイ! メルセデス」と言えばクルマと話せる
室内は液晶パネルがワイドに広がるインパネが印象的。「レーダーセーフティパッケージ」装着モデルでは、最上級のSクラスとほぼ同等の充実した安全装備を搭載する。
さらに注目の「MBUX」が採用されているのだが、これはAI機能によりクルマと対話する機能。
音声認識により目的地設定やエアコン設定などはもちろんのこと、学習機能によりクルマ側がドライバーのライフパターンに応じたさまざまな提案などをしてくれるという機能。
発表会場ではデモンストレーションが行われた。男性が「ハイ、メルセデス」と声をかけると、MBUXがピコという音がして、「どうぞ、お話しください」と答えた。
男性が「ちょっと暑いんだけど」と話しかけると、MBUXが「21℃にします」と答えた。大げさだが、まるでロボットと話しているようだ。
そのほか、流してほしい曲をリクエストすると、その曲を流したり、MBUXに「今日の調子はどう?」と話しかけると、MBUXは「悪くないです」と答えていたが、「まあまあです」、「最高です」と答える時もあるという。
MBUXが喋る日本語は、若干たどたどしさが残るものの、なかなかのものだった。
さて、このAクラスから始まった「クルマとの対話機能」。BMW3シリーズにも採用が決まっており、新型ゴルフにも搭載されるのは間違いない。
現時点でこの機能は国産車には未導入。はたして一番乗りはトヨタか? マツダか? ホンダか? そもそも必要なのか?
まずはこの新型Aクラスでじっくり試して、その模様を近いうちにお伝えいたします。
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